仕事、パートナーシップ、人間関係等の問題は、自己イメージを悪く設定していることが原因になっている場合があります。
自分に自信がないと自覚している場合もありますが、自立的で努力家でしっかりしている人ほど「自分に厳しい」ので、せっかく価値をもっているのに、自己イメージを悪く持ってしまう場合があります。
ダメな自分と思いながらでは、相手の態度も悪く受け止めてしまいがちになるし、本来持っている自分の魅力や才能を使うことが難しくなってしまいます。
私たちの心が変化するためには「思考」だけではなく、「感情」が納得する必要があります。
そのために役に立つのが心が持っている「イメージの力」を使っていくこと。
もちろん、心理学の知識や具体的なアプローチ方法はとても役に立ちます。
しかし、それだけではうまくいかないこともたくさんあるんですね。
知識+イメージによって、心は変化しやすくなるのです。
そんな手法を取り入れているのが私たちが提供している「ワークショップ」。
今回の記事では、ワークショップで提供しているイメージの力を使って状況を変えていく方法と効果についてお伝えしていきます。
<前回の記事>
>>>私たちの心は「イメージ」というパワーを持っている(1)
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意地っ張りな彼につい私も意地になってケンカが絶えない時
『デートの時に、食べたいものや行きたい場所が違うみたいな時に、彼が自分の主張を譲らないから、私もつい意地になって、相手の言い分より自分の意見を強くいいすぎて、ケンカになってしまう。』
今回は、このケースを例にしてこのお話を進めていきます。
◇彼の悪い態度は「私を嫌いなのかもしれない」という不安を呼び起こす
このお話を彼に原因を求めるのではなく「自己イメージを悪く設定している」という視点で整理してみましょう。
彼がデートで食べたいものを譲らない時、腹が立つのも無理はありませんが、どうして腹が立つのでしょう。
彼の態度は、あなたを大切に扱ってくれているとは感じにくいですよね。
すると、あなたは自分のことを否定されている気持ちになります。
この否定は、表面的には「そんな彼が悪い!」という怒りになって現れますが、心の奥底では「自己否定」が隠れている場合が多いのです。
この場合の自己否定って何かと言えば
「私が何か悪ことをしたのかもしれない」
「彼は私のことが嫌いなのかもしれない」
「彼をこんな態度にさせる原因が私の中(例えば性格)にあるのかもしれない」
こんな風に、自分にダメ出ししている感情なんです。
これは、自己イメージを悪く設定していることが原因だったりします。
自分のことを自ら悪い奴とか、ダメな奴とか感じていたら、このダメ出しがとても大きくなってしまうのですね。
◇本当は価値があるのに、自ら自分を悪くイメージしてしまっているとしたら
ほとんどの問題は、人間関係の問題と言われます。
そして、人間関係の問題の大元は自己イメージを悪く設定してることが多いのです。
自己イメージが悪いと、そんな自分に自信が持てませんよね。
あなたが自分に自信を持てないと、物事が上手くいかなくなったり、目標を達成する、願いを叶えることが難しくなります。
「こんな自分なんてダメだ!」という自らのダメ出しが、物事を変えていく、前に進んでいく心の足を引っ張ってしまうからなんですね。
そして、本来持っている魅力、才能、良いところを自覚できなくなりますから、そうした自分の持っている価値を発揮することができなくなってしまうのです。
しかしながら、この「自己イメージ」は厄介なもので、頭でわかっていても、どうにも感情が納得してくれないことが多い。
自分の価値を、誰よりも自分が疑ってしまうのです。
自分の価値に気づき、自分のイメージを正しいものに戻していく。
そのためには自分の心理分析も大切ですし、とても役に立つことではありますが、
イメージの力をいい方向に向かって使うことが有効な手段になっていきます。
(続く)
<次回の記事>
>>>私たちの心は「イメージ」というパワーを持っている(3)