私たちの心は「イメージ」というパワーを持っている(3)

「心が感じたことだから納得しないではいられない」
誰かと一緒にお互いの価値を見つけ合う、応援し合う体験は、本来の自分の価値に心が反応して喜びを感じ感激し「自分の価値を感じたイメージ」を日常で思い出させてくれる力になります。

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私たちの心が変化するためには「思考」だけではなく、「感情」が納得する必要があります。

そのために役に立つのが心が持っている「イメージの力」を使っていくこと。

もちろん、心理学の知識や具体的なアプローチ方法はとても役に立ちます。

しかし、それだけではうまくいかないこともたくさんあるんですね。

知識+イメージによって、心は変化しやすくなるのです。

そんな手法を取り入れているのが私たちが提供している「ワークショップ」。

今回の記事では、ワークショップで提供しているイメージの力を使って状況を変えていく方法と効果についてお伝えしていきます。
<前回までの記事>
>>>私たちの心は「イメージ」というパワーを持っている(1)
>>>私たちの心は「イメージ」というパワーを持っている(2)

この連載記事の一回目にイメージの力をいい方向に使っていくやり方について書かせていただきました。

自己イメージを正しいものに戻していくのには、例えば、自分のいいところをリストにして毎日声に出して読むとか、今日一日の自分のがんばりを一行日記にしてつけるとか、様々な方法があります。

ただ、一人でやっていくのは、自らの疑いという抵抗が出てくるために、なかなか続けることが難しいもの。

そこで、効果があるのが「誰かに自分の価値を伝えてもらう」ことになります。

それを感情を感じるというアプローチで提供しているのが、私たちのカウンセリングであり、ワークショップなんですね。

これも、一回目の記事で書かせていただいたのですが、イメージの力を使うには、そこで感じている感情がとても大切になってきます。

自己イメージを本来の形に戻していく。

そのための方法のひとつは、先の「誰かに自分の価値を伝えてもらう」なのですが、これを伝えてもらう時に、自分の心がどのように嬉しさや喜びとして、時には感激して感じることができたら。

それはいいイメージを心の中に定着させるのにとても大きな力になります。

◇心が感じたことだから納得しないではいられない

カウンセリングやワークショップでは、こうしたやり方をご相談者・受講生さんと一緒に進めていきます。

ここで、カウンセラー・講師は「あなたの本当の価値」を見つけていきます。

あなたと一緒に「魅力、才能、いいところ。また、今までがんばってきたこと」などを探していきます。

自分では難しくても、カウンセラーだったり、ワークショップなら参加してる他の受講生さんと一緒に探していくと、どんどん見つかります。

ワークショップの場合は、別の参加者がいますので、自分は難しくても、誰かの価値は見つけることができるから、お互いに見つけていけるのですね。

誰かがあなたの魅力、才能、いいところを伝えてくれ、がんばったことを認めてくれます。

オンラインワークショップの場合は、ここでチャット機能を使ったりもします。

チャットで他の受講生や講師も一緒に、あなたの価値をどんどん書き込んでくれます。

言葉で伝えられ、文字で伝えられたことは、心にすごく響きます。

どれも生の本当の声だから、あなたの心にどんどんと響きます。

感情が感覚が感激で震えます。

すると、自分の中で「私は自信が持てない」「私に魅力なんてない」などの「悪い自己イメージ」が浮かび上がってきても

心が感激して熱くなったり、時には感涙したり、

感情だから言葉にできないことも多いのですが、あえて言葉にすれば、

「こんな風に誰かに価値を伝えてもらえる私は、自信を持ってもいいのかも」

と心が感じるのです。

これは心が実際に感じていることなので、思考が何を言おうと、また、自己イメージの悪さが浮かび上がってきても、「感じているものは仕方がない」みたいに納得しざるを得ません。

真実は心にきちんと響くもの。

あなたの価値は本当のものなので、必ず、あなたの心に響きます。

自分の価値を感じられるという体験は心に価値を感じるイメージを定着させます。

これは、いいイメージをインプットするというやり方をとっていますが、実際は本来の自分に戻るだけ。

考えてみれば当たり前のことで、もともと持っているものに響かせるのですから、反応するのは至極当然のことなんですね。

本来の自分に戻れたというイメージが、ここに戻ってきやすくなると言えるかもしれません。

◇自信を取り戻したい時には「エール!」を思い出す

このようにして、カウンセリングやワークショップを受けると、本来の自分の価値を体感できるので、自己イメージが悪いものから良いものに書き換えていけるような感じにしていくことができます。

ポイントは、繰り返しになりますが、自己イメージを良いものにするではなく、本来の自分の価値に戻すだけです。

ところが、日常に戻っていくと、この自己イメージ、なかなか手強いもので、また元の悪いイメージに戻っていこうとします。

自信がなくなったり、凹んだり。

せっかく良い感じになれたのに、元に戻ってしまったな・・・。

そんな風に感じることもしばしば。

しかし、そんな時に思い出していただきたいのが、カウンセリングであればカウンセラーの、ワークショップであれば一緒に参加していた人たちからの「応援」です。

「こんな風に誰かに価値を伝えてもらえる私は、自信を持ってもいいのかも」と心が感じた、あの時の気持ち。

自分の価値を感じられたというイメージとそこで感じた感情は心に残っています。

心はすぐには変化しませんが、繰り返し思い出し、日常で使っていくことで、段々と身についていきます。

今回の連載で例にあげた「彼と意地の張り合いになった時」の場合で言えば、意地の張り合いになった時には、この体感を思い出すというやり方をします。

「あの時に感じた温かい応援を思い出すと、意地をはらなくてもいいかもしれない」と思ってみる。

記憶は薄れていくものですが、あの時応援された温かさ、は感覚として残っているのです。

自分の価値と応援の体感は、あなたの中の本来の自分と反応し、少なくともこの体験をしていなかった時よりは、自分に自信を持つことができ、意地をはらなくてもよくなります。

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