【夫婦のラブ・クリニック(17)】夫が嫌いで顔も見たくないと思う時。見たくないのは相手の「顔」ではなく、自分の「感情」。

「顔を見るだけで嫌な気持ちになるんですよ!」

夫や妻、彼や彼女など、自分のパートナーに対しての、こんな話を伺うこと、よくあります。

だから、相手のことを避けたり、時には無視したり、してしまう。

けれど、そんな時。「相手は関係ない」かもしれないのです。


こんな時、どうしたらいいのか?というご相談を伺います。
場合によっては、「離婚を考える」原因になっていることもありますから、単なる嫌い、では済まないことも。

そんな時に、こんなお話をさせていただきます。

「見たくないのは、相手の『顔』じゃなくて、『自分の感情』なんです。」

そして

「相手は関係ないんですよ」

面談カウンセリングでこの話をさせていただくと、

「こんなに嫌なのに、夫が関係ないなんて、何言ってんのよ!」

と叱られることも、しばしば。

当然の反応ですよね。

そこで、説明させていただきます。
どういうことかというと、

相手の顔を見る。

自分の中にある、様々な「ネガティブな感情」が「無意識に」刺激される。

ネガティブな感情が表面意識に上がってくる。

嫌な感じがする。

こうしたことが、心の中で起こっているんです。
でも、無意識に感じていることなので、自覚していることとしては

「相手の顔を見る→嫌な感じがする」

だけになってしまい、相手のことを嫌っているように感じてしまうんですね。

ポイントは、嫌な感情の元は、「相手」ではなく「自分」にある、ということ。

これを知っておくだけで、

・相手を嫌っていないことがわかる。
・そのことで、相手への罪悪感が減る。
・相手は変えられないけれど、自分の心持ちを変えることで、相手への感じ方を変えられる。

こんな風に、心持ちを変えることができます。

「相手の顔が見たくない!」と思う時。
それは、相手を嫌っているのではなく、自分が嫌な感情を感じるスイッチになっているだけであり、本当は自分が嫌な気持ちを感じているだけで、「相手は関係ない」かもしれない。

そう思ってみてください。

それだけで、思いが軽くなること、たくさんあるんです。

『過去の連載記事』>>>「夫婦のラブ・クリニック~二人のすれ違い、どうしたらいいの?~<連載目次>」

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