「浮気した夫の心を取り戻したい」と思っている時。
「夫のことを見てあげる」
ことで、夫が変化していくことがあります。
ここでの「見る」とは、私たちの心理学でいうところの「与える」ということを表しています。
「与える」とは、なかなかに深い話になるのですが、一言で説明すると
「自分の痛みより、相手の良さを見てあげること」
単に見るだけではなく、あなたがどんな思いで見るか、ということが大切なポイント。
この視点を持っている時、実は、あなたの方がすでに変化した状態で相手のことを見ることができています。
見ることで夫が変わっていくとしたら、それは、あなたが変化したことに反応しているということなのです。
(本記事は「すぐに役立つ心理学講座」掲載記事から、加筆してお届けします)
夫婦が浮気問題を乗り越えて絆を取り戻すためには、様々なステップを順に進んでいく必要があります。
そのステップにはいろいろな方法がありますが、そのための大切なステップは「見る」ことです。
カウンセリングの中でこの話をさせていただくと
「見るだけで何が変わるの?」
と質問されます。
ただ見るだけではありません。見るとは関心を持つ、思いを込めて見る、ということ。
関心を持たれた人の心は動きやすくなります。
人は誰かに好意を持ってくれる人に好感を持つという心理法則があります。
「好意の返報性」と言われますが、関心を持って見てあげることは、こうした作用が起こりやすいのです。
見ると夫との関係性が変わることは浮気の原因に気づくきっかけにもなります。
浮気問題が起こるということは、ケースバイケースではありますが
「相手のことを見ていなかった」
ことが原因で起こっていることが多いからなのです。
パートナーに見てもらっていないと誰だって寂しくなります。
その寂しさの埋め合わせが浮気に走らせる原因になることも多いのですね。
だからといって浮気をすることが良いはずはありません。
しかし、夫の気持ちを取り戻したいという意思があるならば、その原因を知り、今までの修正や新しいアプローチをしていく必要があります。
相手を見られなくなるには理由がある
夫を見てあげる。
そのためには準備が必要です。
それはあなたにも「夫を見られなくなったきちんとした理由があることを知ること」です。
夫を見られなくなったのにはきちんとした理由があります。
もしかしたら、夫の愛情にあぐらをかいてしまっていた、のかもしれません。
しかし多くの場合、それは止む得ない出来事や状況が見られなくしてしまったのです。
・家族に病気の人がいた。
・共働きで仕事が忙しい部署に異動になった。
・子供の不登校や友達との問題で、親として深く悩んでいた。
こうした状況では心に余裕がなく、目の前の問題を見るので精一杯です。
ましてや女性は共働きでも家事・育児の負担が多いのがまだまだ普通。
負担が大きくなり視野が狭くなり、夫を見れなくなるのも止む得ない状況であることも本当に多いのです。
まずは、夫を見られなかったのにもきちんとした理由があることに気づきましょう。
見たくなかったのではないのです。
見たかったけれど、見られなくなる状況だった。
つまり愛情は変わらず持っていたのです。
<その2に続く>
>>「浮気した夫の心を取り戻すための最初のステップ~「見る=与える」という愛情表現の効果~(2)」