「パートナーシップの何が不安なの?(3)」~競争への不安【男性編】~

私たちはパートナーシップを求めます。なぜ求めるのでしょう。不安だからです。何が不安なのでしょう。私たち夫婦カウンセラーが男性・女性、それぞれの思いで綴る連載。今回は「競争の不安」【男性編】です。

今回のテーマは「競争の不安」です。

☆「競争の不安」【女性編】(担当:池尾千里)は>>>コチラをご覧ください。

<前回の記事>
>>>「寂しさの不安」【男性編】その1(担当:池尾昌紀)
>>>「寂しさの不安」【女性編】その1(担当:池尾千里)
>>>「寂しさの不安」【男性編】その2(担当:池尾昌紀)
>>>「寂しさの不安」【女性編】その2(担当:池尾千里)

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パートナーと、すぐケンカしてしまって、うまくやっていけない。
恋愛すると、いつも相手と張り合ってしまって長続きしない。
そんな悩みや不安をお持ちの方へ

こうした場合、二人が「競争」している、ことがあるのです。
男女の間で張り合ってしまうところがあるのですね。

こうした「競争」は無意識にやってしまっていることが多い。

無意識にやっていることですから、自覚していないだけに、何が原因かわかりません。
原因がわからないと、心は「モヤモヤ」します。

この「モヤモヤ」が、ストレスを生み、心の余裕をなくしたり、相手を攻撃することにつながる。
そんな悪循環になることもあります。

男性心理で言えば、パートナーとの競争というのは、かなり厳しい戦いになっている場合が多いです。

男性は「役立たず」が一番辛い言葉。

そうすると、妻のほうが仕事ができたり、評価が高いと、それだけで「自分は妻より下だ。男として失格なんだ。」と役立たずを感じてしまいます。

そのために、妻を自分より下にしようと、競争することがあるんです。
妻が目立つのをよく思わないとか、仕事をすることにいい顔をしないとか。

特に、会社での地位や、収入については、妻より夫が低い時に、それをものすごく不満に思ったり、劣等感を感じているケースがあります。
ここには、夫の「競争」があったりします。

ケースバイケースですが、このような時に心の中に「競争」があった場合、自分より妻が表舞台に出ることで、自分が役立たずになってしまうことが怖いという心理が隠れていることがあるのです。

逆に、妻のほうが、夫に負けたくない!と張り合うケースもあります。
仕事に固執してしまったり、子育てが一段落したら、猛烈に仕事をやりだしたり。
こちらもケースによるので一概に言えませんが、「競争」が隠れていそうです。

そうすると、二人の間で、いつも競争が起こるので、争いが起こりやすくなってしまうのですね。

すると、この「競争」してしまうことが不安になってきます。

いつもケンカばかり。それがひたすら続いていたとしたら、誰だって嫌になりますよね。
こうした状況が続くと、「顔を合わせると必ずケンカしてしまうのでは?」という不安がつきまとうようになります。
ケンカの原因が明確な場合はいいんです。
本当は何が原因で毎回衝突しているのか、自覚がないケースが多い。
その原因のひとつが「競争」だったりするわけです。

これを解決する方法は、まず「自分が競争しているかどうか」について気づきを持つことです。

気づけば、変えようと思うことができます。
すぐに自分や相手を返るのは難しいですが、少しずつの積み重ね。

ですから、ケンカが多いなどを始めとする、パートナーとうまくいかない時には、
「もしかして、私たちは「競争」してるんじゃないだろうか」という質問を自分に投げかけてみることが、「競争」を解決するための、第一歩なんですね。

☆「競争の不安」【女性編】(担当:池尾千里)は>>>コチラをご覧ください。

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