「一緒に暮らしている夫にまで良い顔をしてしまう。」
こんなご相談を伺います。
この悩み、良い子が止められないタイプの方が多く持っています。
別の言い方をすれば
夫にも気を遣いすぎる
ということです。
すると、毎日暮らす家族の中で、
ずっと気を張って
ずっと自分の心を安心させてあげられない
ことになるのってわかるでしょうか。
これを続けていたら、夫婦の関係性は疲弊してしまいます。
自分が辛いのはもちろんですが、
夫だってすごく辛いんですね。
なぜなら、妻が苦しそうだから、なんです。

良い顔をするのは幼い時から始まっている
誰かに良い顔をしてしまう
というのは、大人になってから始めたのではなく、
幼い時からやり続けていることが
本当に多いです。
生まれ育った家族の中で、
家族を助けたり、励ましたり、
期待に応え続けたり、
そんな理由から、良い顔をし続ける必要があった。
カウンセリングでこうしたタイプの方と
お話しさせていただくと、
多くの場合、こんな幼少期を過ごされています。
これは、幼心に
「自分には力も才能も魅力もないから
無理して良い顔するしかない」
と自己価値を誤解してしまうことが
元になっていたりします。
カウンセリングでは、この
ないと勘違いした自己価値を取り戻す
ことを一緒にやっていきます。
でも、良い顔を長くし続けてきてるので、
筋金入りの嘘つき
だと自分を誤解しているので、
この誤解を解くのは
すごく大変!
なんですね。
でも、そういう人は、
優しくて愛情深くて美しい心を持っている
ので、
カウンセリングの中で私たちと一緒に、
美しいもの、心が感動するものを見つけていく
と、ようやく自分の中にあるものに気づくことができます。
そこで、カウンセリングの中で、私たちは時にこんな質問をします。
「あなたが最近、心が美しいと感じたことはありませんか?」
すると、結構な確率で
「思いつくことがありません」
と言われるんですね。
そんな時は、繰り返し聞いたり
これまでに伺った話をヒントに
いろんな角度から話をふるのですが、
なかなか見つからない。
そんな時は、私たちが美しいと思った話をさせてもらいます。
例えば、ある時のカウンセリングでお伝えしたこんな話です。
優しくて美しい話を聞いたら心はどうなるでしょう
「たった一人の女子高生が使ってきた秘境の駅」
という話を聞いたことがありますか?
結構、昔の話(2016年)になるんですが、
JR北海道石北本線の「旧白滝駅」という駅が、
利用客がいないということで廃線になることなった時、
ニュースになった話です。
正確に覚えてないので、私たちの記憶違いなところがあったらすいません。
この駅はこの3年前になくなるはずだったところを
一人の女子高生が通学できなくなるということから、
卒業までの3年間、廃線を延期することになったらしいんです。
列車は、1日上下で4本しかなく、
その女子高生は3年間、
毎日この列車に乗って通学したそうです。
他に利用する人もいたかもしれませんが、
日常的に乗っていたのはこの子だけだったようです。
この駅が廃線になったのは、
この子が卒業するのと同時だったそうです。
この子が卒業式に出るために乗った最後の列車は、
地域の人や家族が「いってらっしゃい」と見送ったんですって。
今も検索すれば、このニュースの記事は出てくると思います。
興味があったら見てみてください。
この話どう思いますか?
ちょっと想像してみてください。
あなたがこの駅の間近な家に住んでいて、
この子を毎日見守っていたとしたらどんな感じだったでしょう。
高校1年生の入学式にいくこの子の初々しい制服姿
北海道のこの地域は、まだ桜が咲いてなかったかもしれませんね。
夏休みになっても部活に行く彼女の姿
北海道でも夏は暑いから、汗をふきながら列車に乗っていたかもですね。
雪深い地域ですから、雪の日は通学は大変だったでしょう。
こんこんと雪が降る中、一人で列車に乗って高校に行く姿
薄暗い雪景色の中、帰宅する車内にいる姿はどんなだったでしょうか。
高校3年生になった時には、残り1年となった高校生活と
この列車に乗るのもあと1年と思いを馳せていたかもしれませんね。
そして卒業式に向かう最後の列車に乗って
見送られる彼女の気持ちはどんなだったんでしょうね。
それを見送るあなたの気持ちはどうだったんでしょう。
この3年間、一人でこの列車に乗り続けた彼女と
それを見守ってきた鉄道関係の方、家族、地域の人は
どんな気持ちだったんでしょうね。
あなたの心が優しくて美しい証がここにある
そのクライアントさんは、私たちがこの話をし終わった時には
たくさんの涙を流していました。
そこで、私たちはこんな言葉をその人に投げかけたんです。
「今、どうして泣いているんですか?」
と。
ここでようやく
自分の心の中に、優しくて美しさを感じる
大切な心があることに気づいてもらえました。
「これこそ、あなたの素晴らしさなんですよ」
とお伝えすると、
その方は、静かにうなずいてくれました。
一人で感動する映画を観た時にも同じようなことは感じられることがありますが、
カウンセリングの中でカウンセラーと一やり取りする中で、
一緒に見つけて、感じていくからこそ
感じられる、体感できることがあります。
あなたは、この話を読んでどう思われましたか?
もし、何か心が動いたと感じるのであれば、それは、
あなたの心が優しくて美しい証拠です。
そうでなければ、あなたの心が動くはずはありません。
良い顔をしてしまう自分が嘘つきだ
本当は悪い人間なんだ
と自分を責めている人は
実は、ひとつ本当に嘘をついています。
それは、
自分の心は優しくも美しくもない
という嘘です。
自分の本当の心を知らないから、
そう誤解してしまうだけなのです。
あなたの心が本当は何でできているのか。
それを私たちと一緒に見つけていきませんか?
そのことが、夫婦の関係性を楽に、
そして、
良いものにしていく大きな力になります。
そもそも、良い心があるから良い顔ができるのです。


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