タイトルの「単身赴任」の経験がない方にも是非、読んでいただきたい記事です。
私たち夫婦は、
二人でカウンセラーをやっていて、
私たち夫婦カウンセラーと、
ご相談者さんがお一人、または、カップルで受けていただく
「夫婦カウンセリング」
を提供しておりますが、
今から20年以上に、私たちがカウンセリングを受ける前は
「無人島夫婦」
(遠く離れた二つの無人島にそれぞれ住んでいる夫婦の意味)
とその頃の自分たちを呼んでいるくらい、
心の距離がものすごく離れている夫婦でした。
そんな過去があるからなのか、
相談に来てくれる女性の中に
「夫が単身赴任中」
の方が、結構、よく来られます。
パートナーが遠くにいるからこその気持ちが
よくわかることが、
無意識にご相談者に伝わっているのかもしれません。

今の問題の背後に単身赴任中の苦労が隠れているとしたら?
夫が単身赴任中
もしくは、
過去にそんな時期があった
という女性からの相談は、
このことがメインテーマで来られることは
ほとんどありません。
仕事でハードワークしすぎで転職したい、とか
子育てがうまくいかない、とか
夫の実家とうまくいかない、とか
自分が浮気してしまった、とか
こうしたご相談の中で、私たちが
「ん?子供の話題は出てくるけど、
夫の話題が出てこないぞ?」
と思って
「ところで、夫はどんな感じ?」
と質問すると、ようやく
「ああ、単身赴任中です」
みたいに結構ドライに言われて状況がわかる、
ということが本当に多いです。
これって、人によっては、
「夫のことはどうでもいいのかな?」
「冷たい女性だな」
と思われるかもしれません。
でも、私たちはそうは思わないんですね。
むしろ逆で、
「夫のことを思っているけど、
それを感じられないくらい
辛い思いをしてるんだな」
と思います。
そもそも、昔の私たち夫婦がそうでしたから。
この時の妻の気持ちってどうなっているんでしょう。
それが今回の記事の大切なポイントになってきます。
感情を切らないとやってこられなかった
夫が単身赴任中な人がみんな問題を抱えているわけではありません。
でも、なんらかの問題を抱えてしまう時には、
夫婦のコミュニケーションが不足していたり、
状況的に会話が難しかったり、
あなたが悪いわけではない、きちんとした理由があります。
夫が単身赴任の間
家を守っているのは妻です。
一人で家を守るのは男女を問わず、
大変なことです。
さらに、子供がいたら、ますますその責任は
重くのしかかってきます。
そして、子育てをする際に
父役も
母役も
どちらも一人でやらなければならなくなります。
これは経験したものでない限りわかりようがない
想像を絶する大変さです。
この状況に、
なんらかの理由で
夫婦のコミュニケーションが取れない
ことが重なると、
家を守っている妻は
「夫を当てにできなくなるので
全く弱音が吐けなくなる」
のです。
当てにしてないのではなくて、
本意ではないけれど、やむなく
当てにすることができなくなる
のです。
だから、感情を切って、
弱音を吐きたい気持ち
寂しさ
悲しみ
心細さ
を感じないようにします。
そうしないと、日々、やっていけないのです。
感情を切っていると、
感じないことが当たり前になる
ので、
普段は無理していることや我慢していること、
がんばっていることを自覚できません。
でも、このままだと心はどんどん疲弊していきます。
限界がやってきます。
そんな心のSOSに気づいてもらうために、
無意識にいろんな問題を引き起こしたり、
場合によっては引き寄せたり、
そんなことってとても多いのです。
だから、カウンセリングに来られた最初の問題と
カウンセリングが進んでいった先にでてくる
本当の問題や苦しみは違ってくることが多い
のです。
あなたがどれだけがんばってきたかに気づく時
今の問題を解決していくためには、
心が本当に出しているSOSに気づいてあげないと、
また別の問題が起こってしまいます。
そのSOSに気づくためには、
夫が単身赴任中に、
家を守っている妻がどれほど大変なのか。
つまり、
あなたがどれほどがんばってきたか
それに気づいてあげる必要があります。
しかし!
それってすごく難しいことです。
なぜなら、感情を切って、なかったことにしている、から。
でも、このままではもう限界が来ていて、
SOSは激しく鳴り響いていて、
このままでは、あなたの心が可哀想、です。
あなたが苦しめば、
子供も、夫も苦しめることになります。
なので、私たちは、こんな話をさせていただいています。
「ある夏の夜、あなたの住んでいる町に台風が来たとします。
想像をはるかに超える
激しい雨と風が吹いて
家の窓は大きな音を立てて揺れていて
子供があなたにしがみついて
お母さん怖いよ、怖いよ!
と泣いています。
あなたは、子供を守るために
その子を抱きしめながら
お母さんがいるから大丈夫!
と言って安心させてあげます。
深夜になってもなかなか嵐は止みません。
その日は一晩中、あなたは子供を守るために
歯を食いしばって、この子を、この家を守らなければ!
と踏ん張るはずです。
そんなあなたが、弱音を吐けますか?
そして、これはこの一晩のことだけの話でしょうか。
あなたは毎日毎日、一人で子供と家をこうやって守り続けてきたんです。
弱音を吐くことも、
倒れることも、
がんばりを止めることも、
できないという選択はなかったんです。
そんなあなたを誰が
悪い人だと、
がんばってないと、
素晴らしくないと、
言えるでしょうか。
あなたはこれだけのすごいことをやり続けてきたんです。
そんなあなたのことを、あなたが休ませてあげてもいいんじゃないですか?
自分の素晴らしさに気づいてあげてもいいんじゃないですか?
少なくとも、このカウンセリングの時間だけは、
弱音を吐いたり、
心を休ませたり、
自分を安心させてあげる時間に
使ってあげてください。」
今までのやり方を新しいやり方にシフトチェンジする時
長い間、一人でがんばり続けてきた人は
簡単には、それを止められません。
状況的に、今もがんばらないといけない場合もありますが、
一番は、止まってしまったら、もう二度と走り出せないと
心が怖れを感じるからです。
でも、もう心が限界まできているのだとしたら、
ここで新しいやり方に切り替える必要が出てきます。
それは、子供と夫のために。
もちろん、それは自分のためでもあります。
あなたが本当に倒れてしまったら、
あなたの家族は、苦しむでしょう?
あなたが孤軍奮闘してきた度合いだけ
あなたは孤独で、寂しさ、悲しみを抱えています。
そんなあなたを助けてあげて欲しいのです。
でも、あなたは
家族の力になれなかったダメな母・妻と
自分のことを責めています。
本当にそうでしょうか。
本当に、あなたはダメな母で、妻なんでしょうか。
今、あなたがやるべきことは、
自分の気持ちを少しずつでも誰かに話して、
段々と感じていく練習をして、
自分のがんばりと素晴らしさに気づくことなんです。
私たちはカウンセリングの中で、
いくつもいくつも、
たくさんのあなたの素晴らしさを伝えることができます。
それは簡単なことなんです。
だって、事実を言えばすむだけのことなんですから。
そのことを伝えさせてください。
そして、気づいてください。
自分のがんばりと素晴らしさに。
すると、そんな素晴らしい自分のことを大切にする気持ちが生まれてきます。
それは、必ず、家族を幸せにします。
そして、あなた自身を幸せにします。
このことに取り組んでいけば、
段々と、今、目の前にある問題は解決していくでしょう。
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