「素直になりたいと思っても素直になれない」心理(3)~「ネガティブな自分に素直になる」をやりやすくするためのポイント~

「私は素直になれないタイプ」

「彼に素直じゃないとフラれた」

「素直になりたいと思っても素直になれない」

「素直になれと言われても自覚がない」

そんな「素直じゃない」ことに悩んでいる方のために

「素直になれない心理」最初のステップについてお届けする連載、第三回めです。

前回は、「素直さ」を表現していくための最初のチャレンジとして、

「ネガティブな自分に素直になる」

ことをお伝えしました。

今回はその続編です。

◇「ネガティブな自分に素直になる」をやりやすくするためのポイント

「ネガティブな自分に素直になる」をやりやすくするためのポイントは、

「しかたないじゃないの!」と思いながらも実際の仕事はこなす

というところにあります。

それでどうして楽になるの?

素直になれることになるの?

と思われるかもしれません。

でも、ちょっと考えてみてください。

前回、こんな例を取ってご紹介しました。

「いつも良い顔ばかりしている自分が嫌い」と思っている私。

そのために仕事でいろんな人との接点を持つ事が苦しくなる。

この例で説明すると、

「良い顔してる私はダメ」と抑圧している時、私の心は自分の気持ちに素直ではありません。

この状況で仕事をしていても、苦しいだけです。

自分の心にも素直ではないし、仕事をしたくない、という気持ちにも素直ではありません。

ところが「良い顔しちゃうんだから、しかたないじゃない!」ということには素直になって、でも仕事はやる、というやり方をしてみる。

すると「しかたない」と思う分だけは、心には素直になっていますよね。

この分だけは、心の素直さの割合が増えるので、この分の抑圧が減り、抑圧が減った分だけ心は楽になるのです。

この時、心は「素直にならねばならない」「良い子でなければならない」という観念から、一部分が解放されています。

ここでは、「ならねばらない」が「ならなくてもしかたないよね」に書きかわっているのですね。

すると「期待に応えられない自分を責める」ことが減っていることになるのです。

なにそれ!たったそれだけのことで、苦しみが減るの?

そう思われるかもしれません。

これが意外と減るんです。

別の言い方をすれば

「自分に嘘をついている量を減らす」

ということなんですね。

自分に嘘をつくこと、私たちはたくさんしています。

良い顔をしてしまう優等生タイプは特にそうです。

でも、その嘘ってすごく辛いんですよね。

誰も嘘はつきたくないから。

しかし、それを少しでも減らせたら、すごく楽なんです。

「良い顔しちゃうんだから、しかたないじゃない!」

という言葉は、一部分素直になること。

良い顔だけをし続けるのと、しかたないと認めながら良い顔をするのとでは、かなり苦しみが減ります。

一度、お試しください。
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<「素直になりたいと思っても素直になれない」心理>
>>> (1)素直になれないことには、理由がある  
>>> (2)まず、自分のネガティブなところに素直になろう  
>>> (3)「ネガティブな自分に素直になる」をやりやすくするためのポイント  
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こちらの記事もご覧ください。

>>>【シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学】

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