悲しいことが起こったのに何も感じられないのは、あなたの心が温かいからだとしたら

 

悲しいことが起こったのに、何も感じられない時

例えば、しばらく連絡を取ってなかったけれど、とても仲が良かった昔の友人がいたとして、突然、その人が病気で亡くなったとの知らせを聞いた時。

こんな悲しいことが起こったのに心が動かないとしたら、あなたは自分のことを冷たい人間と思うのではないでしょうか。

でも、ちょっと考えてみてください。

もし、あなたが温かくて優しくて愛情深い心を持っているから何も感じないとしたら?

信じられないかもしれません。

そりゃそうですよね、何も感じてないのだから。

だけど、そこで思いを止めないで。

その時、本当の自分の温かさに触れていく勇気を持ってみて欲しいのです。

 

私たちは本当に辛い時、その気持ちを感じるのが苦しすぎて、何も感じないようにしたり、別の感情で気持ちにフタをすることがあります。

感情のフタの代表選手は「怒り」です。

怒りはとてもパワーがあるので、その下にある悲しみを隠すのに使いやすいんです。

だから、本当に悲しいことがあった時には怒りが止まらなくなることがあります。

大切な誰かのお葬式で怒り出す人がいたり、ケンカが始まるのはこうしたことが理由な場合もあるんです。

それと同じように、何も感じない、を使って悲しみを止めようとする場合があるんですね。

 

 

言葉や態度の後ろに隠れた本当の気持ちがあるとしたら

私たちは表面意識で感じていることや言葉や態度で、相手の気持ちも自分の気持ちも判断しようとします。

それは当然のやり方なんですが、時に、そうした言動と本当に感じていることが違っていたり、真逆だったりすることがあります。

しかもそれは、こうしたことって結構多いんですね。

でも、そんな時は、相手の態度や自分の言葉に対して、そのまま、冷たいとかひどいとか、そんな風に判断してしまいます。

それは仕方がないのですが、その言動の後ろに何かが隠れているかもしれないと言う視点を持っておくと、判断の選択肢を増やすことができます。

「この人は冷たいようだけど実は温かい心を持っているのかもしれない」と。

そして、この視点を自分に当てはめて欲しいのです。

私たちは他の誰かに対してよりも、ずっとずっと自分に厳しい。

だから、自分が何も感じない時に、考えている以上に激しく自分を責めてしまっています。

本当にあなたは何も感じないのでしょうか。

もし、悲しくて悲しくて、この気持ちを感じてしまったら涙で明け暮れてしまうほど悲しいのを我慢しようとしているとしたら。

切実に、必死の思いでこの気持ちを抑えているとしたら。

何も感じなくなってしまってもやむ得ないと思いませんか?

 

心が冷たいなら何も感じないと悩むことはない

悲しみが大きすぎて感じられない時は、そのことそのものに寄り添ってあげましょう。

今、何も感じないんだな、と。

その時に、自分は冷たい人間だとは責めないで欲しいのです。

本当に心が冷たいのであれば、何も感じないことに興味を持つことはありません。

何も感じないことがこんなにも引っかかっているのは、優しくて温かくて愛情深い心があるからなんです。

このことを覚えておいてください。

そして、悲しいと感じられる時まで待ってあげましょう。

こうした時は、一人で抱えないことをオススメしています。

友達など、誰かに話してみる。

それが無理なこともあるので、そんな時は飲みに行ったり、カラオケにいったりと、誰かに一緒に過ごしてもらいましょう。

そして、もし話せるタイミングがあれば、最近の出来事として話を聞いてもらってください。

友達はあなたの話をきちんと聞いてくれるはずです。

ほんの少しでも自分の話をして、それを聞いてもらうだけでも楽になれます。

 

隠れた気持ちに触れられるジョイニングというアプローチ

こうした悲しみは、誰かと一緒に優しく感じていくと触れられることがあります。

ジョイニングという癒しの手法があります。

ペアを組んだ人と流れてくる音楽に耳を傾けながらお互いのつながりを感じて目と目を合わせていく。

こうやって書くと、実に怪しい手法のように感じますが(そりゃそうだ)、相手をきちんと見てあげようという思いで、そして、相手も自分のことをそうやって見てくれているという中では、不思議と優しさや愛情を感じます。

この時、自分のテーマを思いながらやると、普段は気づけなかった何かを発見できることがあります。

例えば、今回の記事のような「悲しいことが感じられない」こと。

相手の目の中に自分の本当の気持ちを見つけようという意欲で見ている時、その人もこの気づきの応援をしてくれる中で見てくれています。

このお互いの意思が、なかなか感じられなかった「悲しい」という気持ちに静かに辿り着けることがあるのです。

一人では難しいことも、お互いの意欲と応援の交流が、こんな隠れた繊細な感情に気づかせてくれる。

こうした体験をしてきた人を沢山見てきましたし、私たち夫婦も体感してきました。

まずは、自分が感じている気持ちを誰かと一緒に気がついていく練習をしていくところから始めてみましょう。

そんな1日のワークショップを開催します。

 

池尾昌紀・千里のオンライン心理学セミナー・癒やしの1DAYワークショップ

「ジョイニング(つながり)1DAYレッスン」

今回のテーマは「美しき世界」です。

ジョイニングという手法を使った実習をメインに、イメージワーク、フォーカスパーソンセッション(公開カウンセリング)等を通して、今回のテーマを進めていく1日のワークショップです。

 

素敵なゲストカウンセラーも参加してくれます。

◎今回のゲストカウンセラー:青山リナ有村麻希一澤藍子櫻井朱美品田沙織高塚早苗なかやしのぶにしだしおまえじまようこ松尾たか吉村ひろえ(2024.6.28現在)

 

◎詳細・お申し込みは下記をご覧ください。

7/7(日)開催!池尾昌紀・千里のオンライン心理学セミナー「ジョイニング(つながり)1DAYレッスン~美しき世界~」
◎本ワークショップは終了いたしました。 【参加のお礼記事】 ◎「美しき世界はいつもここにある」(池尾昌紀) ◎「美しき一日をありがとうございました」(池尾千里) 【関連記事】*今回のテーマについて私たち講師が折々にメンセージを発信していきま...

 

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