自分の素晴らしさとは、別の言い方をすれば、自己肯定感を感じ、自己価値を知るということです。
自己価値を感じられていると、こんな自分は「結構、素敵」「なかなかイケてる」みたいに思えますから、褒められたら受け取りやすくなるし、ちょっとくらい悪い態度の相手にも「何か事情があったのかな?」と大きく広く受け止められるようになります。
すると対人関係で問題が起こりにくくなるし、魅力的に思われるわけです。
しかし、自己価値を一番疑っているのは自分ですから、これがとても難しい。
価値があるのに自分で勝手にないと思っているので、愛されるにふさわしい人なのに、自分は愛されない!と頑なに信じているようなものなんです。
だから、この大いなる誤解を解くためにも、大切なのは
「自分の価値、魅力、才能、良いところを見つける」
ことなんですね。
自己価値を見つける、自己肯定感を高める方法はたくさんあります。
ネット上にもありますし、本も出ています。
カウンセリングでよく提案しているのは、これまた定番のやり方ですが、
・毎日自分を褒める一行日記をつける
・友達に自分のいいところを教えてもらう
こんな感じ。
これ、自分でやるのは、さらにやり続けるのはとても難しい。
なので、カウンセリングやワークショップなどで、誰かと一緒に見つけ合うというのも一つの方法です。
さて、見つけたら、次は、受け取る、です。
これがまたさらに難しい。
例えば、友達に良いところを教えてもらったとします。
私は冷たい人間だ、と思っていたら、友達から「優しい」って言ってもらえた。
そうか、私の価値の一つって優しさなんだ、と見つけることができたわけです。
しかし!
これで終わってしまう人のなんと多いことか。
それも無理はありません。
だって、受け取るのはもっと大変だから。
怖いんです。
自分に優しさがあると認めてしまったら、優しい気持ちになれない時はどうしたらいいのかわからないし、近い将来、優しくないことをしてしまったらどうしよう、と不安になります。
優しさの才能がある人だって、優しくなれない時はあるし、だからといって優しさという本質がなくなることはありません。
でも、そんな風に思えない。
優しさが一時的に持っているものだったり、昔はあったけど今の私にはないものに思えたり、今はあったとしても将来なくなるかもしれない。
そんな風に思えてしまうのですね。
だから、見つけるよりも受け取るのほうがもっと一人じゃなくて、誰かと一緒にふに落とす作業をした方が楽なんです。
そうは言ってもなかなか誰かを頼れないあなたに向けての提案は、他の誰かの中にある魅力や才能を見つけることから始めてみよう、です。
コンビニの定員さんの笑顔が素敵だったら、
「この人の笑顔、すごく素敵だ!」
と心の中で思いっきり褒めて認めてあげましょう。
次に、これに気づけるってことは「自分の中にもこんな笑顔になれる要素があるはずだ!」と自らの心に向かって伝えてあげます。
これを何回も何回も、いろんな人の中に価値を見つける度にやってみてください。
心が反応しはじめます。
自分の素晴らしさを見つける・受け取ることはとても難しいですが、地道に練習していくことで、少しずつ身につけていくことができます。