「彼の寂しさが理解できない!」
「彼の寂しさをわかってあげたい」
そう思いながらも、その気持ちがわからないというお話をよく伺います。
それは、女性にはわかりにくい、男性ならではの寂しさの表現があるからなんですね。
しかし!結局のところ、それは「寂しさを察してほしい」ことを時にわかりにくく表現しているだけだったりします。
そんな面倒な男心に寄り添う(もちろん、寄り添いたければ、なんですが)ための視点とは。
女性も自分の中にある自立に気づき、手放していくということなのです。
パートナーが欲しいと思う理由って何でしょう。
いろいろあるでしょうが、その中の大きなひとつは「二人でいると寂しくないから」ではないでしょうか。
だから私たちは、パートナーを求めます。
パートナーがいる人も、相手とのつながりを求めます。
私たちは「寂しさ」を感じることが辛いし、不安なのです。
これは、男女を問わず、共通した感覚。
ところが、男性と女性では「寂しさ」の感じ方や表現方法が違っている場合が多いのです。
男性の「寂しさ」について知っておくことは、男性を理解したり、受け入れたり、もっと言えば「上手に扱ってあげる」ために、とても役に立ちます。
でも、女性の方が理解するのは、結構難しい。
なぜなら、女性の感覚と男性のそれとは、想像される以上にズレているからなんですね。
男性は基本的に「感情を感じることが苦手」です。
男は泣くもんじゃない、と育てられていることも、その要因のひとつ。
すると、感情をコントロールしなければ、という思いと、
弱いところを見せたら男失格、という価値観を無意識に感じています。
これは、男性自身が自覚している以上に大きく無意識の中で縛りになっているんですね。
すると「寂しさ」という感情に関しても、素直に表現しにくい、ということがでてきます。
大きく分けると、男性が「寂しさ」を表現する時には、三つのタイプの分かれます。
一つ目は、自立的な男性のタイプ。これは「寂しさ」を隠します。
「寂しい」という感情を表現するどころか、感じることさえ、「弱い男」「男失格」となってしまうので、「寂しい」そぶりを見せません。
二つ目は、依存的な男性のタイプ。これは「寂しさ」を隠しません。
甘えん坊で子どもなままなので、どんどん女性に「寂しさ」をぶつけてきて、甘えてきます。
三つ目は、感情を出すことは悪いことではないよね、というタイプ。
このタイプは、「寂しさ」を隠すわけでもなく、甘えすぎるでもなく、上手に「寂しい」と言えるタイプです。若い世代の男性には、このタイプの人が増えてきているように思います。
ところが、この三つのタイプは表面的な話で、この部分だけを見ていても、男性の「寂しさ」は理解したことにならない!というところが厄介なところなんです。
表面的に見たら、
1.自立的な男性は「寂しさ」を見せない
2.依存的な男性は「寂しさ」を出して甘えてくる
3.感情を出すことを良しと思える男性は「寂しさ」を上手に見せる
という図式になるのですが、そこには隠された心理があります。
隠された心理とは
1.自立的な男性は「寂しさ」を見せない→「寂しい」のを察して欲しい
2.依存的な男性は「寂しさ」を出して甘えてくる→「寂しい」のを察して欲しい
3.感情を出すことを良しと思える男性は「寂しさ」を上手に見せる→「寂しい」のを察して欲しい
・・・って、結局、全部同じかい!
と女性のツッコミが聞こえてきそうです。
男性が「寂しい」を感じている時。
表面的な態度とは関係なく、女性に察して欲しいのです。
それだけではありません。
なんと、女性が察してくれないと、男性は「すねる」という暴挙に出ることが多いのです。
もし、それが本当だったら。
女性のみなさま、こんなことを思いませんか?
「ふざけるな!」
「男って面倒くさい!」
その通りなんです。
でも、この「面倒くさい!」を知っておくことが、男性を理解して、上手に扱えるようになるための大きなポイントになるのですね。
もちろん、こんな面倒な男心に寄り添わなくてもいいわけです。
けれど、文句を言いながらも、腹を立てながらも、理解してあげたいと思う方がとても多い。
優しいからなんですね。
しかし、それをやっていくためには、自らが持っている自立を手放す視点が必要になってきます。
私が提唱する「自立三点セット」(「我慢強い」「弱音を吐けない」「一人で何でもやってしまう」にはまっていないかどうか、チェックするところから始めてみてください。
自分が禁止していることには腹が立つという心の法則があります。
自分が自分の中にある弱さを許せないと、誰かの甘えに寄り添うのは大変。
まずは自分の中にあるこの三つに気づいていくところから始めてみましょう。
◇「自立三点セットの心理学」のまとめ記事はこちらへ>>>【シリーズ・自立三点セットの心理学】まとめ記事