自分軸で生きるための心理学#2~なぜ、自己価値を知ることが自分軸で生きるための方法なのか~

自分軸で生きたい。

そう言われる方が増えているように思います。

別の言い方をすれば「自分らしく」「ありのままに」生きるということでしょう。

自分軸で生きられない時、それはパートナーシップ、仕事、人間関係などに影響が出てきます。

パートナーシップでは、例えばこんな悩みを抱えることになります。

・パートナーに思っていることが言えない。

・相手の言うことに合わせすぎてしまう。

・Noが言えない。

・パートナーのことを本当に好きなのかどうかわからない

すると、恋愛をすること自体が怖くなったり、婚活がうまくいかなかったり。

パートナーがいても、二人の関係性がうまくいかなくなったり。

こうした悩みを解決していくだけでなく、自分軸で生きていくことで、人生を楽に、幸せに過ごしていけます。

自分軸で生きるための具体的なアプローチは「自己価値を知る」ことです。

◇「自己価値を知る」大切さ

自分軸で生きていないと感じている方の特徴は「人の顔色を伺ってしまう」こと。

私はカウンセリングや講座の中で「他人本位から自分本位の生き方に変えていきましょう」といいますが、自分よりも相手のことを優先してしまうので自分軸がわからなくなってしまうのです。

ここでとても大切なことは「なぜ他人を優先してしまうのか」ということ。

その理由は二つあります。

一つは、自分を守るため。

もう一つは、優しくて愛情深いから。

自分を守るため、とは、叱られないように、あるいは期待を裏切らないように、相手の顔色を伺って何を考えているか、何を求めているかを察知しようとすること。

そうやって、自分を守ろうとするわけです。

大切なのは、もう一つの理由。

「優しくて愛情深い」から、他人を優先してしまうのですね。

自分を守るため、の理由より、この優しくて愛情深いところを自覚するところが大切なポイントです。

自分軸で生きられてないことが悩みであるとしたら、そこには、他人に振り回されることが辛い、自分のやりたいことがわからない、という苦しみがあるということ。

また、こうした自分の性格や言動が、周りの人から評価されない、攻撃されるのが嫌だ、と感じているからです。

だから、悩むし、それを変えたいと思うのですね。

ですが、こうした自分の悩み苦しみだけではなくて「他人に迷惑をかけたくない」という思いも強く持っているのです。

これが優しくて愛情深いということなんですね。

ただ、自分軸で生きられない悩みを持つ方は、「優しい」と言われるのが返って辛くなる方が多い。

理由は、今まで「優しい」と言われ続けているのに「優しい」ことで辛い目にあったことが多いから。

でも、優しいことは才能であり魅力であることも事実なんです。

そのことが自己価値とうまく結びついていないし、うまく使えていないから、辛いのですね。

そもそも、自分軸で生きられないと悩んでいることが「優しさ」の証拠。

自分勝手だったり、わがままだったり、自己中心的だったりする人は、こうした悩みを持ちません。

気にならないからです。

自分軸で生きられないと悩み、自分軸で生きたいと思うということは、自分のことを考えているようで、自分より他人を大切にしようとしていることになるのです。

まずは「優しいくて愛情深いから」他人を優先してしまうらしいと思ってみてください。

このことは、そのまま自己価値を知ることにつながります。

もし、優しさという才能、魅力、価値が自分の中にあることに気がつかないと、せっかくの価値が、今までのように苦しみにつながる可能性を持ったままになってしまいます。

それは、価値と知らないから、うまく使うことができなかった、ということ。

うまく使えるためには「自己価値と正しく知る」必要があります。

知らないのに、うまく使えるはずはないのです。

◇なぜ、自己価値を知ることが自分軸で生きるための方法なのか

自分軸で生きられていないと悩む方は、自己価値を低く設定してしまっています。

自己価値が低いとは、こんな私なんて価値がない、とか、ダメな奴、と思っていることです。

すると、全ての物事の見方が、これを土台になされていきます。

自分にダメ出しをしているということは、常に「今、自分の言動はダメじゃないだろうか」と自らを監視することになってしまい、その結果、周りの人の反応や評価が気になってしまうのです。

気になっているのは、周りの人の目、ではなく、自分の心の目、なのですね。

ですから、自分はダメじゃない、こんなにいいところもある、と価値を見られるようになればなるほど、周りの目は気にならなくなっていくのです。

自己価値を知るとは、もともと持っている自分の価値を思い出すこと。

新たに身につけることも役に立ちますが、それより、持っているものなのですから、思い出して取り戻す方がいいですよね。

ないものを身につける、と思うとハードルが高いですが、もともと持っているものを思い出す、だとハードルが低くなり、取り組みやすくなります。

問題は、価値、魅力、才能なんて自分にはない!と言う心の声がすること。

私たちは自分に厳しすぎるので、どうしても自分のいいところを見つけるのが難しくなりますが、価値がない人はいません。

周囲の人はあなたよりもあなたのことをよく知っていることもたくさんあって、自己価値を知る方法は、周りの人に聞いてみること、だったりします。

友達や同僚などに聞いてみたら、いろんな価値を教えてくれて驚いた、と言われる方、本当にたくさんいるのです。

自分軸で生きるためには、まず、自分の価値を知っていくことから始めてみてください。

その価値を知るスタートが、先に述べた「優しいくて愛情深いから周りに合わせてしまう」こと。

自分よりも相手のことを大切にしたいと思えるほど、あなたはとても優しくて愛情深いのです。

このあなたの価値を知ってください。

自己価値を回復する方法には、いろいろな方法があります。
以下の記事を参考にしていただけたらと思います。

*自己価値回復の具体的な方法を知りたい方:

>>>自己価値の心理学(4)~日常でできる自己価値を回復する方法~

*自己価値について知りたい方:

>>>自己価値の心理学【4回シリーズ】(1)~(3)

< /p>

自分軸で生きるための方法は、自己価値以外にも大切なことがいろいろあります。

次回は「境界線を引く」ことについてお話ししていきます。

(続く)

【自分軸で生きるための心理学】連載記事
#1:「自分らしく自然体でいる」ことと「わがまま・自己中」とは違う
#2:なぜ、自己価値を知ることが自分軸で生きるための方法なのか
#3:心の境界線を引く
#4:自己価値より気づきにくい自己受容の大切さ

タイトルとURLをコピーしました