「素直になりたいと思っても素直になれない」心理(1)~素直になれないことには、理由がある~

「私は素直になれないタイプ」

「彼に素直じゃないとフラれた」

「素直になりたいと思っても素直になれない」

「素直になれと言われても自覚がない」

そんな「素直じゃない」ことに悩んでいる方のために

「素直になれない心理」最初のステップについて、三回に渡ってお届けする連載です。

◇素直になれないことには、理由がある

素直になりたいと思っても素直になれない。

あるいは、素直になれてない自覚がない。

こうしたテーマを解決していくには、私たちには、そもそも素直になりにくい背景があり、それが素直さに抵抗を作っている、という切り口で整理していきます。

私たちは、幼い頃から今までの長い間、「素直になる」ことを要求され続けています。

親や先生の言う事を素直に聞く子どもが評価されるからなんですね。

すると、私たちは、その期待に応えようとして、「素直になろう」とします。

ところが、成長するにつれて、「素直だけではうまくいかない」ことを学んでいきます。

大人は素直が一番、というくせに、一番素直じゃない、裏表を使い分けているのは、その大人達じゃないか!ということに気づいていくのですね。

思春期はその思いだけでいいかもしれませんが、実際に社会に出て働くようになると、この憤慨した思いを抑えざるを得なくなります。

そうでないと、社会人として支障が出て来てしまうからです。

こうして、いつの間にか、私たちは、昔嫌だと思っていた「裏表を使い分ける」大人になっていくわけです。

ところが、社会人になったらなったで、やはり「素直さ」は評価されたり、かわいがられたりします。

恋愛においても、「素直さ」を持っている人が、もてたり、可愛いと言われたりする。

私にしてみれば、素直になりたい、という気持ちは頭ではわかっているのです。

ところが、ずっと長い間、「自分の気持ちを我慢する」ことを積み重ねてきているので、それを簡単に外していくことができないのです。

そのため、「素直になりたいと思いながら、素直になれない」という苦しみを生むことになっていきます。

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次回は、素直になるための最初のステップについてお届けします。

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