今まで一生懸命やってきたけれど、もう何をやっても無理、という状態。
燃え尽きた、という表現がありますが、まさにそんな感じ。
辛い、というより、あきらめ、絶望という感じ。
こうした状況のことを心理学では「デッドゾーン」と呼んでいます。
例えば、
パートナーシップでいえば、離婚の危機。
仕事でいえば、燃え尽きて、モチベーションが保てない状態。
こうした状況に陥って、カウンセリングの門を叩かれる方も、数多くおられます。
「デッドゾーン」を抜けるのは、簡単にはいかないケースが多いです。
しかし、抜けていく方法はあります。
まず最初に大切なのは、
「デッドゾーンは、抜けられること。そして、その先にはロマンス、幸せがある」
ことを知ることです。
デッドゾーンにいる時。
カウンセリングでお話を伺う方が口々に言われるのが
「まるで真っ暗闇にいて、出口がどこにもない感じ」
です。
燃え尽き、あきらめ、絶望の境地にいたら、それは当たり前の感覚ですよね。
この、出口がない状態が、心をとても苦しめます。
でも、逆に言えば、「必ず出口がある」と思うことで、心の苦しみは和らぐとも言えます。
「デッドゾーン」を学ぶということは、この暗くて苦しい状態のことを学ぶのではなく、
こうした「出口があること」と知ること、そして、その先には「ロマンス、幸せ」という光があると知ること、です。
では、「必ず出口がある」と思える心を得るにはどうしたらいいのでしょう。
ひとつは、「自分ひとりで、この問題や状況を乗り切ろうとしない」こと。
「デッドゾーン」の原因の大きなひとつは、「すべて自分一人でがんばってきた」ことにあります。
自分ひとりでやることは、心のくせのようになっていて、当たり前になりすぎて、そのことに気づくことができない場合も多いのです。
今までのやり方でうまくいかない場合、今までやったことのない方法を試す、というのは、問題解決の常套手段です。
もし、その一人でがんばってきたことが、今の原因を作り出しているとしたら。
一度、そう考えてみてください。
今、必要なのは、「自分ひとりでやらない」こと。
つまり「誰かに助けを求めること」なのです。
カウンセリングの現場では、このお話をさせていただくと「私は、いつも弱音を周りの友達などに聞いてもらってます。」とすでに誰かに助けを求めていると言われる方が多くおられます。
でも、もしそうであったとしても、少し考えてみてください。
「あなたは、本当の本音、本当の弱音を誰かに話せていますか?」
この質問をさせていただくと、「本当の弱音って何ですか?」とのご質問をいただくことも、しばしばあります。
もし、自分でも気がつけない弱音があるとしたら、どうでしょう。
ずっとひとりでがんばってきて寂しかった。
ずっと助けて欲しかったのに、助けてと言えなかった。
そうした自分の心の声に耳を傾けてみてください。
その時、自分がどれだけ、誰にも助けを求めることができなかったか、
そして、助けて欲しいと願っていながら、それをあきらめていてできなかった
ことに気がつきます。
そこに気づき、その本当の弱音を誰かに話そうと思ってみてください。
本当の弱音は誰にも話せないと思われるかもしれません。
でも、カウンセラーには話せるかもしれません。
もし、ここまで思いが進んだら、カウンセリングを使ってみてください。
あなたが気づけなかった本当の弱音に気づくことは、その弱音を誰かに話、助けを求める大きなきっかけになることがあります。
そのことによって、この真っ暗闇の中に出口を見つける足がかりになっていくことも多いのです。
その2に続きます>>>◎デッドゾーンってどういうこと?(2)
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