失恋のご相談をたくさん伺います。
失恋はとても辛い体験ですが、そこから立ち直って幸せになっていった人たちには共通していることがあります。
それが「この失恋には意味があり、学び、成長のチャンス」という視点を持てたこと。
失恋が教えてくれるもの~何を学ぶためだったのかという視点を持ってみる~
失恋のご相談をよく伺います。
失恋の悲しみは、身を斬られるような苦しみを伴うものですが、それを乗り越えた方のお話を聞いていると、皆さん言われるのが
「この失恋が学びになった」
という言葉です。
もちろん、失恋した直後とか、渦中にいる時にはこんな風には思えないものです。
その悲しみ苦しみをケアしていく必要があるのですが、それと同時に、この視点を持っておくことが、失恋から立ち直り、さらには、その先の幸せを手に入れることにとても役に立ちます。
どんな理由が思い当たったとしても自分を責めないであげる
失恋という辛い体験が起こったのは悲しく苦しいことなんですが、それにはいろいろな理由があるはずです。
例えば、
(1)わたしが依存的になりすぎて、彼には重すぎたのかもしれない。
(2)付き合った相手が心を通わせるのが怖すぎて結局受け入れてもらえなかった。
こんな理由が思い当たった場合。
(1)は自分の問題ですが、(2)は相手の問題です。
ところが、失恋の時は、どちらの場合でも、苦しみの元になっている心理は
「自分が悪いから振られたんだ」
という自己攻撃なんですね。
(1)の場合はともかくとして、(2)の場合に自分を責める必要はないんですけど、相手に受け入れられなかった時というのは自己価値が著しく下がってしまうので、あらゆることが自分を責める材料になりがちなんです。
さらに、(1)の場合であっても、あまりに彼がそっけなくて、自分の気持ちを話してくれず、何を考えているかわからなすぎて、不安が募ってしまうような状況が積み重なっていけば、彼の愛情を確かめたくて依存的になってしまうようなこともあります。
また、(2)の場合であっても、もしかしたら自分の方が心を開いて接することができないので、相手も心を閉ざしてしまった、なんてことも起こり得ます。
パートナーシップの問題というのは、自分と相手のどちらにも理由があって起こることなんです。
仮に50:50の割合で、どちらにも理由があったとしたら、と考えてみましょう。
すると、100%自分が悪いと責めることはおかしなことだし、
逆に、100%相手が悪いと責めるのも違っていることになります。
大切なのは、お互いに理由があったこと、だから自分を責めなくて良いということをベースにして、
「何かしらこの恋愛の中で自分が学び次のステップに進むために変えていくものがあるかもしれない」
と思ってあげることなんですね。
本当にそうなのかは置いといて学びがあることにしてみる
しかし!
冒頭にも書きましたが、なかなかこの視点を使っていくのは難しい。
理由は自分を責めているからなんですが・・・。
そこで、ちょっと無理やりですが、
「本当にそうなのかは置いといて学びがあることにしてみる」
ことをオススメしています。
「あえて学びがあることにして」
考えてみるんですね。
よくある話としては
「この人と付き合い続けたら幸せを感じられなかったかもしれない」
ということ。
好きになってしまったけれど、闇が深すぎる人だったとか、上から目線でしんどかった、とか。
こうした時は、このタイプは自分とは合わないから、別のタイプを探していくという方向性が生まれます。
これは(2)のケースのような相手が心を開いてくれないタイプだった時も同じように考えられるかもしれませんね。
また(1)のケースの、自分の依存心については、実は恋愛以外は超自立、という場合が結構ありまして、自立している人は自分の依存心を嫌うのでわかりにくいのですが、恋愛以外は自立しすぎて一人で抱えてがんばりすぎるのかもしれない、という学びにつなげていける場合があります。
もしそうなら、まずは友達や同僚や一番話がしやすい人に、自分の気持ちを話したり、最終的には「弱音を吐く」ことを段々とやっていくことで、自分の自立しすぎを変えていけます。
ここに書かせていただいたのは、例のいくつかですが、
「この失恋には何の学びがあるのだろう」
という問いかけを自分にしてみて、それを探してみるやり方は、失恋から立ち直っていくために心に方向性を与えてくれますし、次の恋愛に活かしていけるというメリットがあります。
ただ、このやり方の注意点は、先ほども書きましたが
「自分を責めない」こと。責め始めたらすぐやめてください。
これまた、こうした状況で自分を責めるのをやめるのは難しいことですが、
比較的、自分を責めないでいい状態の時にやってみるのがオススメです。
最も良いのは、一人でやらずに「誰かに一緒に考えてもらう」ことです。
自立しすぎの方にとっては、気持ちを話す、弱音を吐く練習になりますから、一石二鳥です。
信頼できる友達等に手伝ってもらいながらやると、悲しみ苦しみを受け止めてもらうという自分のケアをしながら、学びを見つけていけるので、とても良いやり方になります。
今回の記事がお役に立てたら幸いです。
◎失恋したばかりでしんどい思いをしている方は、まずは下記の記事からお読みください。
>>>「彼に振られたこの一ヶ月間、仕事が手につきません」