離れるために、嫌いになる~怒りや嫌悪という無意識の仕掛け~

人の心は、表面で感じていることと、本心が逆なケースがあります。

大切な誰かに「怒りや嫌悪」を感じている時、それは本当に、相手を嫌っているのでしょうか。


例えば、こんなケース。

夫が浮気をした。
絶対に許せない。
二度と顔を見たくないほど腹が立つから、
実家に帰ってきた。
夫からは、メールも電話もあるが、この一ヶ月、無視し続けている。

こうした場合、表面的に起こっているのは、

夫への怒りと嫌悪

です。

この状況では、当たり前の感情と言えます。

でも、もし、それが本心でないとしたら。

怒りの下に、全く別の感情があるとしたら。

そう言われたら、あなたはどう思いますか?

その感情とは

「愛」

です。

こんな話をさせていただいた時、

「意味わかんねえし!」と激怒されたこともあります。

「どれほど苦しんでるか、傷ついてるか、わかってるの?」

そう言われたこともあります。

当然ですよね。

でも、もし、本当に

今、あなたの本心が

「彼への愛」

だとしたら。

そこから、逆に考えてみて下さい。

彼を愛しているのに、裏切られた。

そんな彼の顔を毎日、見続けられますか?

それが、どれほど苦しいことでしょう。

もし、

彼が、何も言わず

ただ、毎日苦しい顔をして帰ってくるとしたら。

その顔を見るのは、もっと苦しいものになるはずです。

心は叫びます。

もう、彼の顔を見続けることなんてできない。

じゃあ、どうしたらいいの。

そうだ、嫌いになればいい。

彼のことを、嫌いになればいいんだ。

悪いのは、100%彼のはず。

でも、100%彼を憎み切れない。

それは、愛しているからです。

この葛藤が、激しく心を苦しめます。

その苦しみから、

心を避難させる方法のひとつ

として、無意識がやること。

それが、

「怒りや嫌悪」

なんです。

もしかして、

「離れるために、嫌いになっている」

かもしれない。

そう思えたとしたら。

あなた自身に、こう言ってあげてください。

彼に怒ってる、嫌いになってる私を許そう。

本当は、やりたくてやってるんじゃないんだ。

今は、そうするしかないほど、私は苦しいんだ。

苦しみはすぐにはなくなりません。

でも、今の自分の行動や気持ちを
少しでも認めてあげることで

あなたの心は、楽になれます。

そこから、次のステップを歩んでいきましょう。

あなたの声を、私にも聴かせてください。

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