いつから自分の感じていることがわからなくなったのだろう

「自分の感情を素直に感じてみよう!」

と言われた時に、感じられてる!という人もいると思いますが、「感じるのは難しい」とか、「自分の感情を感じるって何?」とか、そう思う人もいるのではないでしょうか。

そう思った方。ちょっとこんな風に考えてみてください。

私たちは子供時代、めちゃめちゃ素直だった頃というのは自分の感覚を疑うという発想すらなかったはずです。

本能の赴くままというと言い過ぎかもしれませんが、例えば公園ではしゃいだり遊びまくったりした時には、自分の感覚のままだった時代もあるのではないでしょうか。

私たちは小さい頃に感情を抑えることを良しとしてきた歴史があります。

それは成長していく上で必要なことですが、大人になってから今度は感情を感じるためのやり方を習ってはきていませんよね。

今回の記事では、こんな視点で自分の感情を素直に感じることが難しくなった理由について考えていきたいと思います。

 

感情を抑圧してきた私たち

私たちは小さい頃に感情を抑えることが大切であると育ってきています。

例えば、小さい頃、電車に乗っていた時にはしゃいでいたら「静かにしなさい」と親に言われます。

その時、静かにしていると「えらいね」と褒められたりします。

子供心に、はしゃぎだい気持ちを我慢することはとてもとてもエネルギーがいることです。

それを抑えるのは「ほめられたい」「役に立ちたい」という思いからだったりします。

こうしたことは家の内外、学校、あらゆる場面で起こるので、

「自分の感情を抑えること」=「良いこと」

という図式を持つことになります。

こうした良い子のタイプとは違って、俺は反抗してきたぜ!というタイプであったとしても、

「本当は感情を抑えることが良いことだとわかってるけど、今は素直になれない!」

なんて感じていたりすることも多いので、結局、元になっているのは

「自分の感情を抑えること」=「良いこと」

だったりするんですね。

 

感情の感じ方を教わってない私たち

子供時代に感情を抑えることを学ぶことは、心の成長プロセスとしてとても大切なことです。

感情に任せての言動が周りに迷惑をかけてしまうことがある、協調性、社会性、自分の気持ちだけでなく周りの人を思いやる心を育てていくことは必要なことです。

しかしながら、こうしたことを身につけた後に感情の出し方について学ぶ機会はなかなかありません。

感情のままに生きるということではなくて、抑圧しすぎた感情をどう扱うか、を学ぶことが必要になってくることもあるんですね。

理性的であることはとても大切なことなんですが、感情の扱い方を知らないと、何か問題が起こった時や行動に移したいと思った時に、

「頭ではわかっているけど感情が納得しない」

こんな状態になって、動けなくなってしまうことがあります。

この時に大切なのが、

「今、自分が何を感じているのか」

という気づきなんです。

感情が納得するためには、何に引っ掛かっているのかに気づかないと、取り除いたり、違う見方をしたり等のように納得するためのアプローチができません。

ところが

「今、自分が何を感じているのか」

に気づくのが意外と難しい。

意外とどころか、すごく難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

なぜなら、ずっと感情を抑圧してきていますから、急に何を感じてるの?と言われてもわからないことが多いんです。

 

ですから、最初は、

「今、自分が感じていることがよくわからないのは、今までの自分からしたら当然だよな」みたいに、受け入れてあげるところから始めてみてください。

感情を感じられないと思ってる時って、できない自分を責めている時でもあります。

受け入れてあげると、自分を責める気持ちを減らしてあげられるので、その分だけ楽になります。

そして、

「急にはできなから、段々、できるようになっていけばいいんだな」

と思ってあげましょう。

 

こうしたことをやりながら、合わせて「今、自分は何を感じてるのかな?」と自問自答していると、段々と感情に気づけるようになっていきます。

この蓄積が「頭ではわかってるけど感情が納得できない」時に役立っていきます。

すぐに納得できなくても、今の感情はこうなんだから、納得できなくても仕方ないよな、と思ってあげながら、その感情に寄り添っていくことが、遠回りのようでも、納得できるところに辿り着けるやり方の一つになります。

 

今の感情を素直に感じる練習をしてみましょう

そうは言っても、自分の感情を感じるアプローチをもっとやってみたい!と思う方は、誰かと一緒に学び練習していくことおすすめしています。

いつも私がお伝えしていることなんですが、一人でやらないことが大切なんですね。

「自分は何を感じてるんだ!なぜわからないんだ!」と修行僧のように取り組むのは大変です。

ですから、感情や感覚について、感情感じることについて、それがどんな心の仕組みからきているのかや、感情を感じるアプローチに興味があるのであれば、同じ思いを持っている人と一緒に学び練習してみることをオススメしています。

一人では大変なことも、誰かと一緒に、お互いサポートしながらだと、楽に進んでいくことができます。

 

自分の感情を素直に感じられる練習をしていくと、どんな気づきがあるのが、どんな成果があるのか、そんな学びと体験を参加者、ゲストカウセラーと一緒にしていくセミナーを開催します。

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