例えば、好意を持っている人に避けられる、パートナーとケンカばかり、夫(妻)が不機嫌、言いたいことがあるのにうまく伝えられない等、大切な誰かとつながりを持ちたいのに難しい時ってあります。
そんな時は、もしかしたらあなたが自分自身とつながれていないのかもしれません。
自分とつながるって何?と思われる方も多いのではないでしょうか。
ここでの自分とのつながりとは「自分で自分のことを知っていること」だと思ってみてください。
私たちは驚くほど自分のことを知りません。
何を知らないかって、自分の価値を知らないんです。
大切な誰かとの関係がうまくいかない時、それは相手の問題もありますが、一番は自分の価値を見誤っている時が多いのです。
例えば、自分にはこんな悪いところがある、ダメなところがある、と自分を嫌っていると
「私が自分を嫌っているように、相手も嫌いに違いない」
と自分の心が感じやすくなってしまいます。
ということは、逆に言えば、自分を好きになれば相手との心の架け橋はつなげやすくなります。
自分を好きになるためには、自分の価値、才能、魅力、良いところを知ること、つまりは、自分のことを正しく知ることが必要になってきます。
まずは、あなたの良いところを周りの人に聞いてみましょう。
そして、気がついた時には自分自身で自分のがんばりや良いところを見つけてあげます。
あるいは、あなたが誰かの良いところをどんどん見て、可能であれば伝えてあげてください。
すると、あなたの心は嬉しくなります。
相手が笑顔になってくれたなら尚更のこと、無反応や悪い態度でも、伝えてあげた喜びはかんじられます。
このことがあなたの価値の証拠です。持っていないものは伝えられないからです。
これが自分の価値を知る入り口になります。
自分の価値を知るためには、自分一人では無理なんですね。
私たちは自分の心の中に闇を持っていると思っています。
それは大いなる誤解で、本当は大きな愛を持っているのですが、愛が大きい度合いだけ、誰かのことを助けられない、役に立てないことに意識が向きますから、ダメな自分を見て、何もできない自分を罰してしまいます。
この誤解を解くためには誰かの存在が必要です。
あなたには必ず応援し愛してくれる人がいます。
その人が送り続けている思いに気づいた時、あなたはそれを通じて、自分自身の本当とつながっていくことができます。
誰かの思いは、あなたの心の中にある優しく温かい愛をいつも見て、つながろうとしています。
これが自分とつながる通り道。
誰かの思いに沿ってあなたの温かな部分に触れていこうと思ってみてください。
そして、あなたの心の中にある温かい部分に自ら触れていくために、こんな言葉を自分自身に伝えてあげてみてください。
『この心の闇は一人では埋められない。
そこには誰かの存在が必要。
私を応援してくれた人、愛してくれた人の存在を思い出して。
その人はなぜ私を応援し愛してくれたんだろう。
もし、その人が私の中の温かな優しさや愛を見ていくれていたとしたら。
その思いは私が一人ではなく、誰かとつながれている証。
自分は一人ではないと気づけた時、心の闇は消えていく。
実は、闇は最初からなかったのだ。
闇とは自分は一人だと誤解していたこと。
今も昔も愛し応援し幸せを願ってくれる存在がいたことに気づいた時、最初から一人ではなかった気づき、そこに闇を持つ必要がなくなる。
心の中の闇が愛で埋まるのではない。
最初から自分の心にあったのは愛だったと気づくことなんだ。』
あなたが自分の本当の温かな部分に触れることができた時、それは大切な誰かとつながる橋を手に入れたことになります。
この感じを感じながら、相手のことを見てあげましょう。言葉を伝えてみましょう。
そもそも、その人は、あなたのこの部分を知っているのです。
だからあなたと接しているのです。
そして、あなたもその人のこの部分を知っているから、あなたにとって大切な人なのです。