嫉妬されにくくなるために大切なこと〜嫉妬される心理と自分の価値〜

 

ちょっと想像してみてください。

もし、アメリカ大リーグで活躍している大谷翔平選手がインタビューで「僕は野球が下手なので本当に申し訳なく思っています」と発言したとしましょう。

それを見ていた私たちは、みんな困るし、中には怒り出す人もいるのではないでしょうか。

なぜなら、こんなに素晴らしい野球選手なのに、なぜ自分を否定するのだろう?と感じるから。

違う感じ方の人もいると思うのですが、多くの人はこんな風に感じるのではないでしょうか。

誰かが自分の価値を否定していると、その価値がわかる人はその姿勢に腹が立ったり、不満を感じます。

その価値がわかる人が多いほど、わかりやすいくらい大きいほど、反感を感じる人は増えていきます。

言ってみれば

「せっかくこんなに素晴らしいものを持っているのに、それを認めないなんてどういうことだ!」

みたいに感じるからなんですね。

別の言い方をすれば、

「もったいない」とか「出し惜しみしてる」

と感じるのです。

私たちが誰かから嫉妬される時というのは、こうしたことが起こっているとしたらどうでしょう。

 

嫉妬をしてくる人は、自分の価値を一番よくわかっている人

これは、誰かのことを嫉妬するのは、その人の価値がよくわかっているから、とも言えます。

嫉妬をする時の感情の代表格は「羨ましい」だと思うのですが、これは、その相手に価値を見ていることと、それは自分が持ってないもの、という気持ちから起こるものです。

つまり、嫉妬してくる人はその人の価値を一番よくわかっている人、なのです。

この視点は、嫉妬された時の対処方法として役に立ちます。

嫉妬された時は、嫉妬してくる人から攻撃されていると感じますよね。

確かにそうなのですが、攻撃された!と思うと、腹が立ったり、怖れが出たりして、受け止められなくなったり動けなくなったりしてしまいます。

それよりも、

「もしかしてこの人は私の価値を誰よりも見てくれている人なのかもしれない」

と思ってみましょう。

こう思うことは難しいのですが、形だけでもいいので、言葉に出してみることをオススメします。

それだけでも、嫉妬された気持ちは少しは和らぎます。

攻撃されたと感じる時、私たちは同時に「こんな目にあったのは自分が悪からだ」と自分で自分のことを責める気持ちを持っています。

嫉妬を感じた時は、攻撃だけでなく自分の価値を見てくれているから、と思うことは、自分が悪いだけではないと感じて、この自己攻撃を減らせる効果があるのです。

 

嫉妬される人と憧れられる人との違いってなんだろう?

誰かがその人の価値を感じている時、嫉妬ではなく、憧れを感じたり、応援したくなる場合もありますよね。

この二つの違いはどうして起こるのでしょう。

その理由が

「本人が自分の価値をわかって受け取っているか、いないか」

によって分かれるのだとしたらどうでしょう。

これは冒頭に書きました、嫉妬する時は

「せっかくこんなに素晴らしいものを持っているのに、それを認めないなんてどういうことだ!」「もったいない」「出し惜しみしてる」

こんな気持ちを感じているからだ、という話とつながっています。

自分が価値を感じているかどうかで、嫉妬される側になるか、憧れ応援される側になるかが決まってくるのですね。

嫉妬をされにくくする対策があるとしたら、それは

「自分の価値に正しく気づくこと」

なんです。

 

自分の価値に気づけるようになると嫉妬をされても気にならなくなる

しかしながら、嫉妬というのは、どれだけ自分の価値に気づいていても、されてしまうことはあります。

でも、自分の価値に正しく気づいていると、嫉妬されていることに気づきにくくなったり、気にならなくなってきます。

自分の価値に正しく気づく、というのは、俺はこんなに素晴らしいんだぜ!という気持ちになることではありません。

自分の長所と短所がわかっていて、それを受け止められること。
その上で、自分の良いところがわかっていること。

こんな風に自分のことを理解できていると、謙虚に自分のことを受け止められるので、自分の欠点を指摘されても腹が立たないし、自分の価値を言われても素直に受け入れられます。

この状態になると「自分は自分らしくいていいよね」と感じられるようになるので、嫉妬されても動揺しにくくなるし、自分の価値も使っていけるようになるために、嫉妬よりも応援されやすくなるのです。

そうはいっても、自分の価値に正しく気づくことはとても難しいものです。

ですが、この視点にいつも戻ってくるつもりでいると、嫉妬や攻撃をされても心が乱れにくくなり、良いところをほめてもらうと受け取りやすくなります。

すぐには難しくても、この意識を持ち続けてみてくださいね。

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