アカウンタビリティってどういう意味?(4)~私達に起こることはすべて私達が選んだ結果~

出来事や問題について、誰かや何かのせいにしないで自分が選んだ学びのチャンスと考えてみよう。
「アカウンタビリティ」はそうした考え方ですが、この視点は「罪悪感」から自由になる考え方であると言われます。


前回は、「どうせ私が悪いんだ」とか「私の気持ちをわかってもらえない」というような被害者意識に入ってしまうと、誰かのせいにしてしまったり、状況のせいにしてしまったりして、今の苦しい状況や問題を、自分以外の責任にしてしまうことがある、というお話でした。

「アカウンタビリティ」とは、「私達に起こることは、すべて私達が選んだ結果である」という考え方のことです。

これは、すべてのことは自分が何かを学ぶチャンスである、と考えることで、成長したり進んで行く大きな力にすることができるということなのですが、「アカウンタビリティ」の考え方を持つ事ができると、先に書かせていただいた「被害者意識」に入らなくてすむだけでなく、「罪悪感」を感じなくてよくなるとも言えます。

私たちは、誰かのせいにすると、オートマチックに、その誰かに対して「罪悪感」を持つようなんですね。
誰だって、誰かを責めているときは、いい気分がしません。
誰かのせいにしている時は、この嫌な感じを感じて、そのことで自分を追いつめてしまったり、自分は悪いやつなんだと責めてしまうことになり、それが苦しみになることがあるのです。

これは自覚していないことも多いのですが、「アカウンタビリティ」を使って、誰かのせいではなく、自分が選んだことなんだ、と思うようになると、こうした誰かのせいにしてしまったことで自分が感じる「罪悪感」を感じる必要がなくなります。

これが、「罪悪感」から自由になる考え方と言われる理由なんですね。

また、この罪悪感は、「アカウンタビリティ」を実際に使おうとする時にも出てくることがあります。

ある問題や出来事が起こった時、「この問題は私が選んだ結果なんだ」と思ったとしますよね。
そうすると、「どうしてこんな悪いことを望んでしまったんだ」と、この考え方を使って、自分を責めてしまうことがあるんです。

こうした時、私たちの心は、「誰かや何かのせい」から「自分のせい」に矛先を変えてきます。
でも、本当の答えというのは、「誰のせいでもない」ということなんです。

言い換えれば、「誰のせいでもないのだから、自らの力で、自らの道を歩んでいこう」と高らかに宣言することと言えるのかもしれません。

「アカウンタビリティ」は、罪悪感から自由になる視点です。

「もし、今の状況を自分が選んだとしたら、どうしてだろう?」という問いかけをした時、何かしらの罪悪感を感じるようでしたら、それは、アカウンタビリティではありません。

「このことに意味があるとしたら、どんな意味があるんだろう?」「どんな学びがあるんだろう」「成長するヒントになるとしたら?」「自分を変えるきっかけになるとしたら?」。

こうした、自分が前を向いて進んでいける、自分が成長していけるためのものなんですね。

すぐには使えないかもしれませんが、一度、こうした視点で今の状況をとらえ、使ってみようと思ってみてください。
もしかしたら、あなたの人生が大きく変わるきっかけになるかもしれません。

>>>アカウンタビリティってどういう意味?(5)に続きます。

>>>前回の記事はコチラへ
アカウンタビリティってどういう意味?(1)
アカウンタビリティってどういう意味?(2)
アカウンタビリティってどういう意味?(3)

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