「アカウンタビリティ」ってどういう意味?(3)~私達に起こることはすべて私達が選んだ結果~

「アカウンタビリティ」とは、「自己責任」や「責任の概念」と表現される心理学の言葉です。
「責任」と聞くと、重いイメージを浮かべることがあると思いますが、「アカウンタビリティ」は心が自由になるための視点と言われています。


例えば、ある時、上司から仕事のやり方について、注意を受けたとします。
そんな時は、誰だってヘコみますよね。

でも、その後、この出来事をどんな風にとらえるか次第で、今後に活かすことも、仕事をしにくくすることにも、なっていくことがあります。

この後の、心の持ちようによって、この先の仕事のやりやすさが変わってくることがあるんですね。

もし、この先、いつも上司から注意されたらどうしようと、ビクビクし続けていたり、あるいは、上司は自分のことが気に入らないのだ、と思ったりしていたらどうでしょう。

この上司から何か仕事を頼まれたりすると、とてもプレッシャーを感じたり、上司の存在がいつも気になって、それがストレスになったりすることがあります。

心理学では、被害者意識という言葉があるのですが、まるで自分がいつも攻撃されているような気持ちになって、被害者の位置に入ってしまうことをいいます。

この被害者意識に入ってしまうと、「どうせ私が悪いんだ」とか「私の気持ちをわかってもらえない」というように、物事を苦しい面ばかりで捉えてしまいやすくなってしまうのですね。

確かに、実際に上司が理解してくれなかったり、人によって態度を変えるような場合もあると思います。そうした場合は、上司の問題として、きちんと認識する必要があるでしょう。
ですから、すべての状況について、全部自分の責任と考える必要はないと思います。

しかし、ケースによっては、上司は特別な意識を持っていないのに、自分が被害者意識に入ってしまい、物事を相手のせいにしてしまっているということも考えられます。

被害者意識に入ってしまうと、誰かのせいにしてしまったり、状況のせいにしてしまったりして、今の苦しい状況や問題を、自分以外の責任にしてしまいます。

そうすると、誰かや状況が変わらない限り、今の問題は解決しない、ということになってしまいます。

先の例でいえば、上司が異動になるとか、自分が別の部署に替わる、もっと極端な話としては転職する、そんなことがないと、仕事がうまくいかないと感じてしまうこともあります。
そうした捉え方が悪いということはではありません。

ひとつのものの見方として、「自分が視点を変えたらうまくいくのではないか」と考え、「悪く考えたら、マイナスにしか働かないから、プラスに考えてみよう」と思ったり、「この問題が起こったことに意味があったり、自分が成長できるヒントやきっかけがあるとしたらどうだろう」と考えたりしてみる。
そんな風に使ってみていただけたらと思います。

「アカウンタビリティ」とは、「私達に起こることは、すべて私達が選んだ結果である」という考え方のことです。
この考え方は、普通に考えたら大胆な考え方ですよね。
理解できない、わからないと考えられる方も多いと思います。
こうした疑問に思うことは、とても大切で納得のいく形でとらえられてから、使っていただくのがいいと思うのです。

その上で、考えてみてください。
「もし、今の状況を自分が選んだとしたら、どうしてだろう?」という問いかけを、あえてしてみます。

そして、「このことに意味があるとしたら、どんな意味があるんだろう?」「どんな学びがあるんだろう」「成長するヒントになるとしたら?」「自分を変えるきっかけになるとしたら?」。
そんな風に考えてみて下さい。

これは、「自分が変われば問題を解決したり、状況を変えることができる」という考え方なんですね。

そうすることで、今の自分が成長したり、進んだりできるという視点なんです。

すぐには使えないかもしれませんが、一度、こうした視点で今の状況をとらえ、使ってみようと思ってみてください。
もしかしたら、あなたの人生が大きく変わるきっかけになるかもしれません。

>>>アカウンタビリティってどういう意味?(4)に続きます。

>>>前回の記事はコチラへ
アカウンタビリティってどういう意味?(1)
アカウンタビリティってどういう意味?(2)

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