「心のユニバーサルデザイン」について思うこと

今回の１DAYワークショップのサブタイトル、「心のユニバーサルデザイン」というのは妻、池尾千里の思いがきっかけで出きました。

千里の公式サイトのメッセージにはこんな言葉があります。

「ユニバーサルデザインは、
障害の有無、性別、年齢、人種等に
関係なく多様な人々が使いやすい
生活環境や、都市をデザインするというものです。

対象が、「みんな」という
考え方が、とても素敵だなと
私はいつも思うんです。

私たちのセミナーではいつも
「つながり」にフォーカスしますが、
これは、もしかすると
「つながり」を感じにくい現代だから
こうして、テーマに掲げる必要が
あるのかなとも思います。

そのくらい私たちの心の中には
『分離』というものが居座っていて
隠れて気づけないようなものも
あるようなんです。」

この話というのは、

すべての人のための世界ができたとしたら、そこには特別な誰かがいるわけではなくて、区別も違いもないことが当たり前で、それはつまり、違っていることを感じない世界なのではないか。

そんな風に僕は思います。

これって実現がすごく難しい話だとも思うのですが、以前に比べたら、私たちの心も時代も進んでいて、今というのは、こうしたことを実現していく転換期にあるようにも思います。

千里が書いているように、私たちのセミナーでは「つながり」をテーマにしています。

誰かとつながりを感じられるように、わかりやすい形で、誰とペアになってお互いの目を見つめ合う。

お互いの心に橋をかけるイメージで見ていきます。

この心の橋を土台に、まずは相手の素晴らしさを、例えば優しさ、愛情深さ、力強さ、柔らかさ、天真爛漫さ、リーダーシップ、そんなものを見つけてあげます。

次に、こんな風に相手の素晴らしさに気づけるということは、自分の中にもこの要素があるのではないか、と自分に当てはめ直していきます。

さらに、この時、相手も同じように自分の価値を見てくれていて、この感じをきっかけに相手自身も自分の価値に気づいているのだとしたら。

こうやってお互いの素晴らしさを伝え合い、感じ合うことを積み重ねていきます。

すると、すごく優しくて温かいものを感じていきます。

こんな風に感じられるのは、目の前のこの人のおかげだ、と感じたりします。

この時、お互いの間に区別も違いもありません。

お互いに助け合って支え合って気づきを得られた感覚があります。

だったら。

この人以外の誰かともこの感じを共有できるのではないか。

こうした練習の積み重ねが、日常での誰かとのつながりに活きてきます。

さらにさらに。

お互いのこうした素晴らしさの土台があると、心の中の闇の部分、誰にも見られたくないと「誤解」していた部分も見てもらえそうに感じる、なんてことも起こります。

私たちは二人とも優しくて温かい愛にあふれた心を持っている。

だったら、この上に、自分の辛い過去や痛みや傷や闇の部分をのせても大丈夫じゃないか。

この人と一緒ならお互いの暗い部分を見ても大丈夫じゃないか。

こうした思いが、時に、とんでもなく暗い部分を感じていけるきっかけになる場合もあるんですね。

一人では耐えられないことでも、誰かと一緒なら感じられる。

なぜなら、この暗い部分の下には、やっぱり優しくて暖かくて愛にあふれる部分があるとわかっているからです。

こうして、もっと深いところにあるお互いの愛の部分に触れていける。

こんなことが起こりうるのだと私たち講師は感じています。

新年度を迎えたこの時期に、あなたの本当の素晴らしさに出会ってみませんか。

今回のセミナーへのご参加をお待ちしています。