人の相談に乗るのが上手な私がどうしてこんなに苦しいんだろう〜自分こそ誰かに助けを求めているSOSと気づく〜

友達や職場の人などから、

よく相談されされたり、人の話を聞くのが上手だね、

そう言われたりする。

 

それが嬉しいと思う反面、

何か息苦しさを感じる、

寂しさを感じる。

 

 

そんな思いを抱えていませんか?

 

 

もしかしたら、その理由は

 

 

「『自分が』誰かに話を聴いて欲しい」

「誰かに『自分の』隠した思いをわかって欲しい」

 

 

からかもしれません。

 

 

 

 

誰かの相談に乗るのが嬉しいけれど、苦しいってどういうこと?

 

何を隠そう、これは昔の私の話です。

 

昔々、私がカウンセリングを受けて変わる前は、

ずっとこの思いを抱えていました。

 

 

私は幼い頃からとても気を遣う子供で、

しかも、

相手や周りの期待通りにやれているか、

 

 

そればかり気にしてました。

 

 

だから、

 

「人が何を考えているかを推測すること」

 

に、ものすごく意識を向けてました。

 

 

期待通りにやれてるか、と書きましたが、

これって逆に言うと、

 

 

「期待通りじゃないと嫌われる!」

 

 

と思ってたってことでした。

 

 

だから、人に会うと、

 

「この人の役になんとか立ちたい!」

 

とオートマチックに感じて、

 

「どうしたら喜んでくれるのだろう?」

 

こんなことを考えていたので、

察しが自然と良くなっていったんだと思います。

 

 

こんなことを

学校にいても、就職しても、

ずっとやり続け、

 

結果、

 

 

「よく相談されされたり、人の話を聞くのが上手」

 

 

になっていました。

 

 

誰かの相談に乗るのは楽しかったし、嬉しかったです。

 

でも、喜びの中に、何か息苦しさ、寂しさがありました。

 

 

当時はこの感情に気づいてなかったんですね。

 

 

漠然と、何か苦しい感じがあって、

それを埋めるために、

もっともっと!と、

 

まるで砂漠を水を求めて彷徨っているように

人を求めていました。

 

 

できるだけ沢山の人と会って、

できるだけ役に立ちたいと、

 

 

話を聞き、相談したいことはないかと持ちかけ、

相談があれば一生懸命、聞いていました。

 

 

幼い頃から期待を背負って生きてきたことが理由だとしたら?

 

当時の自分のことを振り返ると、まるで

 

 

【罪滅ぼし】

 

 

のように誰かの相談に乗っていたように思います。

 

 

何も自分は悪くない、それどころか

誰かのためにがんばっているのに。

 

 

どうして私は、こんな思いを持ってしまったのでしょう。

 

 

その理由は、私自身がカウンセリングを受けて、ようやくわかっていきました。

溜め込んだ気持ちが大きかったので、とても時間がかかりました。

 

 

私の場合、その理由の大きな一つは生い立ちにありました。

 

 

私は第一子として、家族の、家の期待を一心に背負ってしまったのです。

 

 

 

「幼い頃からとても気を遣う子供」

「相手や周りの期待通りにやれているかを気にする」

 

こうしたタイプの人は、

 

「親や家族からの期待が大きい」

「家族の調整役をがんばってきた」

 

 

こうした生い立ちを持っている方が多いようです。

 

 

そして、こうした人は、

 

「家族のために!という思い、愛情と優しさが大きい人」

 

なんですね。

 

 

だから、全力で、

期待に応えようと

家族の間を取り持とうと

がんばります。

 

 

このことそのものは良いことなんですが、問題は、

 

【自分のことは後回し】

 

にしてることなんですね。

 

 

自分はどうなってもいいから、家族を助けたい、

 

そんな犠牲をしているのが苦しいのです。

 

 

ここには、

 

「自分には家族を助ける力がない

だから、自分を犠牲にしてもがんばるしかない」

 

という

 

【大いなる誤解】

 

があります。

 

 

ところが、家族や周りの人は真逆に感じています。

 

誰かのことを思いやる優しさと愛情があると感じているから

期待する、頼りにする、応援しているのです。

 

 

私たちは、幼い頃に、大人のような力はありません。

知識も、体力も、経験もないからです。

 

でも家族を助けたい強い思いがある人ほど、

この時に、自分を責めます。

そして、こんなことを思うようになるのです。

 

 

「どうして自分には家族のためになる力がないんだろう。

こんな自分が力になるためには、自分を後回しにして

がんばり続けるしかない」

 

 

すると、

 

 

「辛い、苦しい、悲しい」

 

こんな自分の気持ちを隠して、心の奥に閉じ込めるようになります。

 

 

なぜなら、

 

【こんな気持ちを感じたら、自分を後回しにしてがんばれなくなるから】

 

 

すると、

 

本当の気持ち、本音を言えなくなり、

誰かに助けを求めることが難しくなります。

 

 

もし、あなたがこんな子供だったとして、

それを大人のあなたが見たら、どう思うでしょう。

 

「なんて健気で、優しくて、愛情深い子なんだ」

 

そう思わないでしょうか。

 

 

まずは、このことに気づいてあげてください。

 

それだけでも、

 

自分を後回しにしない、

一歩を踏み出したことになります。

 

 

誰かに話した体験が自分の本当の気持ちに気づくチャンス

 

私自身の体験に戻りますね。

 

ここまで書いてきたことに気づけたのは、

カウンセリングを受けたからだった、と書かせてもらいました。

 

 

でも、最初からこんな相談をしに行ったのではありません。

この気持ちに当時は全く気づいてなかったので。

 

 

当時、私は全くカウンセリングというものを信頼していませんでした。

 

しかし、その頃、私が相談に乗っていた友達が、劇的に元気なる姿を見て衝撃を受け、

ちょっとカウンセリングというものを使ってみようかな、と軽い気持ちで思ったのがきっかけです。

 

ちょうどその頃、私は、仕事で燃え尽きて、転職したいという思いを持っていたので、

 

私の最初のカウンセリングの相談内容は、仕事の相談、だったんです。

 

 

友人が話を聞いてもらっていたカウンセラーの予約を取って

仕事の話をしていきました。

仕事の相談に、そのカウンセラーさんは丁寧に熱心に聞いてくれました。

 

でも、話をしていくうちに、内容がどんどん変わっていきました。

 

あなたの家族構成は?

妻との関係は?

 

仕事と何の関係があるんだ!と思いながら

話をしているうちに、何かが自分の中で変わっていく感覚がありました。

 

 

1回目のカウンセリングでは、先ほど書いたような自分の気持ちには辿り着けていません。

 

繰り返し、カウンセラー(のちの私の大先輩に当たる人)と話をしていくうちに

段々と、というより、やっと

 

自分の感じていた感情

に行き着いたのです。

 

 

そこでわかったんです。

 

 

誰かの話を聞いても、相談に乗っても、

息苦しくて、寂しかった理由

 

それは、

 

「誰かの話を聞きたかった」

 

のではなくて、

 

【自分の話を聴いて欲しかった】

 

のだと。

 

 

そう、カウンセリングという場所に行って

初めて私は

 

「自分の気持ちを隠さずに誰かに話す」という体験

 

をしたのです。

 

 

本当は、カウンセラーではなくて、自分の周りにいた大切な人たち、

特に、妻に話したかった。

 

でも、当時の私にはそれは絶対に無理なことでした。

 

 

本当の気持ち、弱音を吐いたら、

もう助けてあげられなくなる。

 

 

自覚は全くなかったけれど、心の底でそう思っていたからです。

 

 

だから、自分に関わりのない第三者であるカウンセラーに話をするしかなかったんですね。

 

カウンセラーを助ける必要はないから。

お金を払った対価として話を聴いてもらえるから。

 

でも、そんな冷めた思いは、カウンセリングを積み重ねて、

いろんな話を聴いてもらううちに、なくなっていきました。

 

すごく楽になったからです。

 

 

こんなにも自分の本当の気持ちを誰にも言えてなかったのか!

 

それに気がついた時は、本当に驚きでした。

 

 

そして、

 

 

カウンセリングとは、カウンセラーに話を聴いてもらうことを通して

自分と会話していく、自分の気持ちに気づいていくこと。

 

 

それがわかって、続けて話をしていくことになりました。

 

 

誰かのサポートをしたいと願うあなただからこそ話を聴いてもらおう

 

誰かの相談に乗るのが上手な、あなた。

 

あなたは自分の本当の気持ちを誰かに話すことができますか?

 

 

誰かの話を聞いたり、相談に乗ってあげたりしても、

自分が苦しかったり、満たされなかったりした時。

 

 

それは、

 

【あなたのSOSをあなたの心がキャッチしているから】

 

なのかもしれません。

 

 

「これだけ助けてあげているのだから、誰かがいつか、私を助けてくれるよね?」

 

こんな切実な心の叫びだとしたら。

 

 

でも、この声を無視している間は、その時はいつまで経ってもやってきません。

 

 

自分の心の声を聴いてあげたい。

 

そう思うことが、最初の一歩です。

 

 

まず、誰に助けを求められそうか、本当の気持ちを言えそうか、感じてみてください。

 

実際に言えなくても大丈夫です。

 

 

もし、今、もうすでに弱音を吐けている、と思うのであれば、

 

その人に言えてる弱音は本当の気持ちか

その人以外に本当に弱音が吐きたい人がいないか

 

こんな質問を自分にしてみてください。

 

 

そして、

 

「誰かのサポートができる時って、自分の話を誰かに聴いてもらう、サポートしてもらう体験がないと難しい」

 

このことも覚えておいてください。

 

 

誰かのサポートができるようになるためにも、あなたの思いを誰かに聴いてもらいましょう。

 

 

私がカウンセリングを通して、

あなたのお役に立てれば嬉しいです。

 

 

私がそうであったように、身近な人でない方が、楽に本当の気持ちが言える場合もあるのです。

 

 

本当のあなたに出会ったあなたが、

その時、初めて、誰かのサポートの役に立てる存在になれる。

 

 

私はそう思います。

 

***

 

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