カウンセリングの実際 ~ 幸せなパートナーシップへの道 ~(番外編2)

【連載ブログ】カウンセリングの実際 ~幸せなパートナーシップへの道~<番外編(2)>

「連載について思うこと~妻:池尾千里の場合」

今回の連載についてのご感想をいただいた折に、奥さんがどう思っていたのか話を聞きたいと言ってくださる方が何人もおられました。
確かに、この連載は、大部分は僕の視点で書かれています。

実際には、今回の連載については、全体の原稿を書いていく過程で、奥さんに読んでもらい、作りあげました。
時折、奥さんはこう話しています、という表記が出てくるのは、折々に聞いていたからなんですね。

でも、やっぱり、こうして連載が終わってみて、奥さん自身に、当時のことや、今の気持ちを語ってもらうことは、とても意味のあることのように思いましたので、今回は、その思いを語ってもらい、それを掲載させていただくことにいたしました。

以下、奥さんの率直な思いを、シンプルに語ってもらいましたので、連載とあわせてお読みいただけたら、両方の気持ちの一端が感じていただけるのではないかと思います。
思いをできるだけそのまま伝えたいと、内容は、修正することなく、奥さんが語る言葉をそのまま載せました。
文中、奥さんが僕のことを書く時は、「池尾」と「夫」をかけて、「いけ夫」と表現していますが、それもそのままにしてあります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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こんにちは。池尾嫁です。
いつも主人がお世話になっております
し、しかし・・
こんなところに登場していいんでしょうかっ私っ?!
・・と、気になりつつ、少しだけ、お邪魔させていただきます。

いけ夫が、自分たちのことをきちんと文字にしたい、そして、みんなに読んで欲しいと言ったときは、正直驚きました。

でも、言葉や場面の端々に、読む方それぞれの視点や想いが入ってくるはずで、それはそれで、意味のあることかもしれないなと、思った記憶があります。

心理学を学び始めた頃、いけ夫はよく私に「辛い思いをさせた」と言っては謝まったものです。
でも、謝られるのが、どうもしっくり来ないのです。嬉しくも哀しくもない。
どうやらそれは、私自身が、あの頃、嬉しくも哀しくもない状態だったからのようなのです。
幸せでも不幸でもないみたいな。

しかも、あの頃は、それに気が付いてなかったことに、心がざわざわするような感じがします。
「不幸になりたい」と思ってたわけじゃないけど、「幸せになりたい」とも思ってなかった。ざわざわします(笑)

いけ夫が、謝り始めた頃、ふと「こども欲しいな」と思いました。
結婚して、7年もこどもができないのに、不妊治療をしようとも、産む歳を心配することもありませんでした。でも「病院行ってみよかな」と思いました。

私の「こどもが欲しい」は、「幸せになりたい」と同じでした。
嬉しくも哀しくもなかった世界で、やっと私が立ち上がった瞬間でした。

現在の私は、天使2匹・・いえ、2人と幸せまみれの毎日を過ごしています。

池尾千里

「連載その後・妻がカウンセラ―デビューしました」に続く

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