「もう、これ以上がんばれない」
そう思う時、私たちは、「デッドゾーン」という、心が燃え尽きてしまった状況に陥っていることがあります。
こうした時は、
「がんばらなければならない」
とずっと自分を追い込んできたことが多く
「がんばれない」
と思いながらも、
「まだ、がんばり続けなければ」
という、この二つの葛藤が、苦しみのひとつになっていることも多いのです。
つまり、
「倒れてもなお、がんばろうとし続けている」
みたいな感じなのですね。
カウンセリングでは、そこから抜けていくための様々なアプローチとして、
まずは、「がんばってきた自分を認めてあげる」。
そして、「もうそんなに、がんばらなくていいんだよ」と言ってあげる。
こんなお話をさせていただきます。
ところが、同じ
「もう、がんばれない」
という気持ちになる時でも
それが、逆に幸せに、デッドゾーンから抜け出たサインである場合もあるんですね。
仕事でも
恋愛でも
夫婦関係でも
大きな壁に当たってしまい、ここから全く動けない。
そんな状況になることは、あります。
そこで、もがいてもがいて、苦しみながらも、
その出来事で、やっと、仕事や、パートナーにまっすぐ向き合えるようになる。
そんなことがあります。
仕事で燃え尽きたり
恋愛で失恋したり、
浮気や離婚問題で悩んだり
こんな苦しい状況、誰だってなってほしくありません。
でも、逆にいえば、大きな壁や問題があったからこそ、
向き合える機会になった。
カウンセリングの中でお話を積み重ねていく中で
こうした心境になられる方も、多くおられます。
いよいよ向き合っていく時は、
本当に怖いし、逃げ出したくなります。
そんな時に、私が背中を押し続けることで
「池尾、死ね!」
と言われることも、しばしば。
でも、そう思いながらも、
カウンセリングを受け続けてくださるということは、
今、向き合わなければならない、相手や物事に
向き合い続けている、ということだと思うのです。
そうすると、ある時、ふと
「もう、なるようにしかならんわ~」
みたいに、
良い意味での「開き直り」
のような境地に至ることがあるのですね。
すると
「もう、がんばれない」
と感じます。
同じ気持ちに思われるかもしれませんが、
デッドゾーンに陥った時は、
「がんばり続けなければならない」というベースの上で、「がんばれなくなる」
つまり、「がんばれない自分はダメだ」という心境が、
心を疲弊させて、うごけなくなっているのです。
それに対して
抜けた後の「がんばれない」は
「私はやるだけのことをやった。」
「私はよくやった」
「だから、もう、いいじゃん」
みたいな感じになります。
つまり、今の私を、私自身が認めてあげることができるから、
「もう、がんばるやり方は、あたし、無理だわ」
と、いう心境になっているんですね。
今、「もう、あたし、がんばれない!」と思っている方。
それは、このうちの、どちらに当てはまる
「がんばれない」
なのでしょう。
もし、後者のケースかもしれない、と思われた方。
あと少しです。
そのまま、ベストを尽くしてきた、自分自身を認めて、
この流れに乗っていこうと思ってみてください。
この流れに乗っている時、何となく、感じるはずです。
「この『がんばれない』は、前の感じと何か違う」と。
どっちなのかわからない!
そういう方もおられるかもしれません。
そんな時は、カウンセリングを使ってみてくださいね。
今の自分の状態を、きちんと知ることで
この状況から抜けていくアプローチがしやすくなります。
あなたの心の声を、私にも聴かせてください。