求めるパートナー像をイメージする時に注意が必要なのは「ファンタジー」にはまってしまうこと。
恋愛ドラマのようなイメージをしては、現実とかけ離れすぎてしまい、心の中にインプットしようとしても、心がはねのけてしまいます。
今回はファンタジーではなく等身大の自分を意識することでイメージの力を使えるようにするお話、その前編をお届けします。
スポーツ選手が結果を出すために行っている「イメージトレーニング」。
良いイメージを心にインプットするやり方は、私たちのカウンセリングでも様々な手法で提供しています。
それを婚活に使っていこう、というお話の続編です。
このイメージの力を使うことで、実際に心のモチベーションが高まり、行動に移しやすくなるのですね。
前回は、実際に手に入れたい結婚生活についての「超具体的で詳細なイメージ」を描くお話を書かせていただきました。
私たちは、パートナーが欲しいと願っていても、意外と自分の求めているパートナー像を心の中で思い描けていないことが多いのです。
ですから、具体的なイメージを持っておくと、実際に出会ったり、探したりしている時に、自分にぴったりの結婚相手を選びやすくなります。
※前回のお話を読まれてない方はこちらをご覧ください>>>「イメージの力で婚活に結果を出そう!~超具体的なイメージのインプットが幸せを呼ぶ~」
◎求めるパートナーのイメージする時には「ファンタジー」に気をつける
例えば、試験に合格したい時。
資格試験とか、昇進試験とか、入学試験とか、就職試験とか。
イメージを使った方法の一つは「合格して喜んでいる姿を具体的にイメージする」というもの。
カウンセリングの現場でこうしたイメージワークをする時には、事細かに状況をクライアントさんと一緒に設定していきます。
例えば、こんな感じ。
合格や採用したい資格、学校、会社などの試験勉強をして、取り組んでいく時。
合格時のイメージを具体的に設定します。
合格通知が届いた、ネットで発表を見た、電話がかかってきた、などのその場に応じた結果発表の場面を想定して、合格がわかった瞬間の周囲の状況、自分の感情、誰かの感情をイメージします。
「キャリアアップのために今の仕事を続けながら、転職活動をしていたある日。
自宅のリビングで本を読んでいたら携帯電話が鳴った。
本命の会社の人事からの電話。
思わず心臓の鼓動が3倍は早くなった感じで話をし始めると、担当者から「採用となりました」との声。
嬉しさを隠して冷静にお礼を言って、具体的な次の手続きを聞く。
電話を切って、リビングにいる妻に『採用になったぞ!』と叫ぶ。
妻も笑顔で『よかったじゃない!』と言ってくれ、二人で思わず抱き合ってしまった。
こんなに素直に喜びを感じて、はしゃいだのはいつ以来だろう。
妻はお祝いしようと言ってくれ、今夜の店を探し始めた。
俺は自分の部屋に行き、これからの準備を始めた。」
こんな風に、採用の電話があった時の情景を細かくイメージしておくと、心がその気になって、モチベーションが上がり、試験勉強や対策に集中しやすくなるのですね。
こうしたイメージをしていく時に大切なのは、無理がある設定に気をつけること。
今回の例でいえば、試験勉強を全くやらないのに、合格のイメージだけ使っていても、それで合格するのは無理がありますよね。
あるいは、自分の実力や状況では、到底無理な結果を求めても、結果が伴うことは難しい。
大切なのは「等身大の自分」を意識してイメージすることなんです。(続く)