職場の怠けてる人が許せない!時。
それは自分のことを仕事ができないやつ!と批判しているからかもしれません。
自分の短所を嫌っていると、長所を見逃して、自己価値が下がってしまう。
だから、短所も長所も自分だと思って受け入れてあげると、長所も認めてあげることができます。
このやり方を進めていくために大切なのが
「なぜ私は自分のこんなところ(短所)が嫌いなんだろう?」
という問いかけです。
嫌いなのにはきちんとした理由があり、それが逆にあなたが気がついていない良いところ、魅力、才能に気づくチャンスにもなります。
例えば
「私は自分が怒りっぽいところが嫌いだ」
と感じているとします。
しかし、私たちは、意外となぜそれを自分が嫌っているかについては深く考えたりしていません。
怒りっぽいと嫌われる、とか、誰だって怒って気分がいい人はいない、とか考えることはできますが、もっと深いところに嫌っている理由があったりします。
「私には怒りっぽいにはきちんと理由があるかもしれない、それってなんだろう?」
この問いを自分にして、深い理由というものを探ってみましょう。
例えば、どんな時に腹が立つのか、と問いかけてみます。
すると、仕事中に怠けている人がいるとすごく腹が立つ、ことに気づいたとします。
次に、なぜこうした状況だと腹が立ちやすいのか、について考えてみます。
これにも理由があるはずなんですね。
そもそも、きちんとしている人は、そうでない人に腹が立つものです。
しかも、辛くても我慢していたり、人一倍がんばっているなら
「こんなに私はがんばっているのに!」
と感じるのも無理はない事。
でも、ここには、がんばっているのに報われてない、みたいな気持ちが隠れていることがあります。
しかし、これって、怠けている誰かや自分を評価してくれない誰かを責めているようで、実は、自分を責めているんですね。
自分には価値がないと誤解していて、価値のない自分を嫌っているのでこうした気持ちがおこったりします。
「私は仕事ができない(=価値がない)から我慢してがんばり続けるしかない。
しかし、そのがんばりを評価されない。それはやっぱり仕事ができない(=価値がない)からだ。」
こんな感じです。
誰かに腹が立つ時というのは、自分の嫌なところを見せつけられているようで、そのことに腹が立つ、ということがあります。
まるで鏡を見ているような気持ちになるんですね。
さらに、私たちは自分のことを嫌っている度合いだけ、誰かからも嫌われているはずだ、と感じる傾向があります。
すると、
「この誰かに私が腹を立てているように、私の嫌なところについて、他の誰かも腹を立てているはずだ。もしそれが事実なら受け入れ難い、苦しい、こんなことを私に気づかせないでよ!」
みたいに腹が立つ、そんなことも隠れていたりします。
結局、自分に腹を立てているのですね。
しかし、冒頭に書かせていただいたとおり、
「自分の短所を嫌っていると、長所を見逃して、自己価値が下がってしまう」
ので、確かに仕事上でうまくできてないところや苦手なところはあるかもしれないのですが、きちんと仕事をしているところや得意なところ、貢献しているところがあるはずなのに、それに気づけなくなってしまいがちなのです。
これは自分では気づくことが難しいので、聞きにくいことではありますが、職場の中で一番信頼している人だったり、応援してくれている人に、自分の良いところと悪いところを教えてもらう、というのが方法の一つです。
ポイントは、悪いところに気を取られないこと。
それは段々修正していくとして、教えてもらった良いところを受け取っていくことに意識を向けてください。
自分に厳しい人ほど、こんなことが起こりやすくなります。
自分の評価よりも、実は誰かの役に立ちたいと強く願う気持ちが、少しの役に立てない事から、自分を責めて、価値を下げてし
まうのです。
こうした気持ちの人を価値がない人とは言いません。
愛情深く優しい人なのです。
受け取るとは、そんな自分を受け取るということなんですね。