「最近、男性から誘われることが続いてる。
今までこんなことなかったのに、なぜ?
嬉しいような、でも、ちょっと気持ち悪いような
複雑な気持ちです。
わたしに何が起こってるんでしょう。」
この女性は、
ご主人との仲が悪く、それを改善したいと
私たちのカウンセリングに来てくれ、
取り組んでくださっていました。
この話は、毎月、私たちのところに通ってくださり、
半年ほど経った時のカウンセリングで出てきたものでした。
この方にどんな変化が起こったのか。
それは、カウンセリングで取り組み続けた、
努力の積み重ねが形になったものでした。

「しっかりしなきゃ」が遠ざけた夫との心の距離
夫婦のパートナーシップの問題を抱えていたこのご相談者さん。
夫にイライラするようになり、夫婦の間もギクシャクして、
最近は会話も少ない。
こんなの夫婦っていえるの?!
と憤りを感じていた時に、私たちのパートナーシップの記事を見つけてくださり、
相談に来てくれたのでした。
私たちから見て、とてもきちんとした、しっかりした女性でした。
この第一印象をお伝えするとともに、
「周りからもそう言われませんか?」
と伺うと、よく言われるとの回答。
そして、
「自分では全然、そんな風に思えません。
ミスもたくさんするし、出来が悪いと思うんだけど・・・」
自立タイプの方は、こんな風に
自己評価と他者評価にズレがある
場合が多いです。
自己評価が厳しすぎるんですね。
こう感じるルーツというのが誰にでもあって、
その多くは、
生まれ育った家族との関係
に見て取れます。
小さい頃から、しっかりしなきゃ!とがんばってきた人
が多いんですね。
例えば、
小さい頃から親に「しっかりしなさい!」と言われて育った。
両親が共働きで、早くから一人で何でもできないといけなかった。
兄弟姉妹が病弱で、自分より誰かのサポートをがんばっていた
みたいな感じです。
この相談者さんに昔の話を伺うと、
弟さんが病弱だった
というお話でした。
こうしたケースでは、誤解が起こりやすくなります。
それは、
自分が愛されてない
という誤解。
この誤解は、
しっかりしていたら愛される
という誤解に進みます。
だから、甘えたくても、辛くても、
我慢して、しっかりしようとがんばるようになります。
これは、大人になってからの人間関係に
そのまま出てくるようになります。
誰かと親密な関係性になればなるほど、この、
しっかりしないと愛されない
が出やすくなります。
誰かと親密になると、そこで
家族を無意識に思い出すので
再現されやすいのです。
親密な関係性は、
仕事の仲間に感じることもあるし、
パートナーには尚更、感じます。
本来なら、親密感を感じる人は
ほっとできる、安心できる存在
であるはずなのに、
逆に、しっかりしなきゃ、
が出てしまう、なんてことになるのですね。
幼い時の未完了の感情を感じて解放してあげる
今回のご相談者さんにも、こんなお話をお伝えしました。
そして、
「夫にあなたがイライラするのは、確かに彼にも問題があると思います。
でも、もし、自分の中にも理由があって、それが
『夫の前でもしっかりしなきゃとがんばりすぎている』
だったとしたらどうでしょう。」
こうお伝えしていきました。
もし、このしっかりしなきゃ、を変えていけるとしたら、
そのためには、
小さい頃に感じた「誤解を解く」
ことが鍵になることが多いです。
そのためには、当時、押さえてしまった感情を感じてあげる
そんなアプローチをしてみませんか?
と提案させていただくと、
「やってみます。
今のまま何もしないでいるより、
やれることをやりたいです。」
そう言ってくれました。
そこで、イメージを使った、こんなセラピーをしていただきました。
*
幼い頃のこと。
あなたはお父さん、お母さんの方を見ています。
でも、二人は、あなたを見ていません。
病弱な弟さんの方を見ています。
あなたは、その時、どんなことを感じていましたか?
わたしの方を見て!
わたしも甘えたい!
わたしの話を聴いてほしい!
そんな、魂の叫びと言ってもいい
切実な思いを感じていました。
でも、あなたはそれを
ぐっとこらえて、我慢しました。
そして、
両親の負担にならないように
そして、弟に元気になってもらいたいと思い
何でも自分でできるようになろうとしたんです。
幼い子供にとって、
この我慢はどれほど苦しかったでしょう。
だって、叫びたいほどの思いだったんですよ。
わたしの方を見て!
わたしも甘えたい!
わたしの話を聴いてほしい!
この思いを我慢するために、
どれほどの力を振り絞ったと思いますか?
子供にとっては、あり得ないほどの我慢です。
こんな大変なことを、なぜあなたはできたんでしょう。
それは、
お父さんとお母さんと弟を愛していたからです。
役に立ちたかったからです。
自分のことより、弟を大切にしたいという
思いやりと愛と優しさを持っていたからです。
健気で純粋で真っ直ぐで、力強い思いです。
だから、できたんですよ、こんな我慢が。
そんなあなたは、ダメな人、でしょうか。
しっかりしないと愛されない人でしょうか。
もし、そう思うなら、
あなたは自分で自分を馬鹿にしています。
こんなに愛に溢れるあなたが、
それを自ら認めないなんて
この子があまりに可哀想だと思いませんか?
今日、この子を助けてあげてください。
「本当によくがんばってきたね」
って言ってあげてください。
「本当に愛と優しさが大きい子だね」
って言ってあげてください。
「こんなに愛と優しさが大きいのだから、
もう何もしなくていいんだよ」
「そばにいてくれるだけで、
近くにいる人の優しさになれるんだよ。」
そう言ってあげてください。
「手伝って」から練習し始めた成果
このカウンセリングで、
この女性は大粒の涙を流しながら、
「ごめんね、ごめんね」
と幼い頃の自分にイメージの中で謝ってくれていました。
そして、このセラピーが終わってから、何かつきものが取れたような
すっきりとした顔になっていました。
そこで、私たちからこんな宿題を出させていただきました。
「しっかりしなくていい、を実感していくために、
まずは、やりやすい人に頼る練習をしていきましょう。
職場の人とか、友達とか、言える人に
『手伝って』とか、
『話を聴いて』とか、
そんなことを言う練習をしてみてください。
すぐに言える人が見つからないなら、
私たちに話に来てくださいね。
カウンセリングは
日常でできるようになるための練習場所ですから。
この練習をしていくと、
段々と、夫に言えるようになっていきますよ。
大丈夫です。
私たちと一緒に進んでいきましょう。」
そう、お伝えしました。
すると、この方、
「段々、夫に言えるようになる、ですか・・・
無理!
なんか、気持ち悪い!」
と言われます。
すると、妻(池尾千里)が
「わかる!
気持ち悪いよね!」
と、同意。
そこ?
さすが、元超自立の妻(池尾千里)と、
私は思わず笑ってしまいました。
その私の様子をみて、相談者さんと池尾千里が
「気持ち悪い~」
と大笑いするのでした。
「ありのままのわたし」は魅力が自然と出る
さて、冒頭の話に戻ります。
なぜ、この相談者さんは、
急に男性から声をかけらえるようになったのでしょうか。
それは、
「しっかりしなきゃをやめる練習をしていったら、
ありのままのわたしで過ごせるようになって
その結果、今まで自分で押さえていた魅力が
自然と表に出るようになったから」
でした。
この話を私たちがお伝えすると、また
「え~!それって、やっぱり気持ち悪いです!」
と言われます。
それは無理もないことなんですね。
自分が魅力的であることに気づくのに慣れてないから。
「でも、あなたが練習し続けた成果として現れたことなんです。
この半年「手伝って」「話を聴いて」を、すごくがんばったでしょう。
この話は、段々と夫の変化へとつながっていきますよ。
あなたの努力の賜物です!」
そうお伝えすると、また
「え~!。夫!」
そう言いながらも、嬉しそうな相談者さん。
「また来月、よろしくお願いします。」
そう言って、カウンセリングルームを後にされました。
*
しっかりしなきゃとがんばってきた、あなた。
それは苦しかった悲しかったかもしれませんが、
そんなにがんばれた、あなたも、あなたらしいあなたです。
そんな自分に寄り添ってあげながらも、
ただ、そばにいるだけで誰かを笑顔にできる
そのままのあなたもあなた、と思ってあげてください。
そんな自分が信じられないのなら、
私たちのところにきて、あなたの話を聴かせていただけませんか?
そのままのあなたの素晴らしさを、是非、お伝えさせてください。
お待ちしています。
【池尾昌紀・千里の夫婦カウンセリングを受けてみませんか?】


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