「悪い態度の相手にも仕方がない理由がある」を理解することの難しさ

昨日の記事「浮気を乗り越えて幸せになるための視点~相手を理解してみるアプローチ~」の続きをかくつもりはなかったんですが、我が家でちょっとした出来事がありまして。
「悪い態度の相手にも仕方がない理由がある」と書いておきながら、その難しさを実感してしまいました。
理解するのは難しいのですが、それでも、理解をしてみようという勇気は、やっぱり素晴らしいし、とても効果があることです。
今日はそんなお話です。

昨日、こんな記事を書きました。

>>>「浮気を乗り越えて幸せになるための視点~相手を理解してみるアプローチ~」

そしたら、その日の夜、こんな出来事がありました。

我が家の中学生の子供とドラマを観ていたんですね。

そのドラマは、母親と子供がうまくいっていないというストーリーでした。

最初は仲よかったのに、いろいろな事情があって、母親が子供に優しくできなくなっていて、子供がそのことを悲しんでいるというシーンがありました。

それを観ていた私の子供が「こんな態度の母親は許せない!」と怒り出したのですね。

当然の反応と思いました。

しかし、つい私もいつものように

「でもね、母親にも仕方がない理由があるんだよ」と言ってしまったんです。

すると、私の子供は

「どんな理由があっても、こんな態度を取っちゃいけないでしょ!」と私に怒って言いました。

そう、その通り。

こんな態度取ってははいけないのです。

こうした態度が大きくなっていけば、虐待につながることもあります。

仕方がないではすまない話です。

しかし、悪い態度を取る誰かには、仕方がない理由がある場合も本当に多いのです。

カウンセリングでお話を伺っていると

「誰かに悪い態度を取られて悩んでいる人」

「自分が誰かに悪い態度を取ってしまう人」

どちらのお話も伺います。

その時に私が何の話をするかといえば

「悪い態度を取るには仕方がない理由がある」

なんです。

昨日の記事では「浮気をした夫に、仕方がない理由を探す」という視点を持つお話を書かせていただきました。

他にも、こんな話は沢山あります。

・夫のことが大好きなのに、頼りにならない様子を見せられると夫に激怒してしまう。

・上司がいつも不機嫌で、小さなことでもすぐ怒るので、職場にいるのがストレス。

こうしたお話の中に「仕方がない理由」を探していきます。

仕方がない理由はいろいろです。

私の子供が言っているように、仕方がない理由があるからといって悪い態度が許される訳ではありません。

しかし、そこに理由を見ようと思い、相手を理解しようと思うと、今まで全く見えなかったものが見えてくることがあるのは本当なんです。

例えば、先の例で言えば、

・夫に悪い態度を取る妻は、実家の親に大きな病気が見つかって崩れそうになるのを必死で耐えている。夫に支えて欲しいのに、それが言えなくて、夫の弱い態度を見ると、腹が立ってしまう。

そんな自分のことをいつも責めながら、それをやめられないで苦しんでいる。

・上司がいつも不機嫌なのは、会社から営業成績を上げるよう強くストレスをかけられていて、心に余裕がなくて短気になってしまっている。

こんな感じです。

こうやって仕方がない理由を探して、

悪い態度をやめられない方には、あなたが悪い態度を取るには仕方がない理由があるのだから、まずは自分を理解してあげてください、とアドバイスします。

悪い態度を取る人が周りにいる場合には、悪い態度を取るには仕方がない理由があるかもしれないから、その人を理解してあげてください、とアドバイスします。

許せなくてもいいのです。

ただ、この視点で見るだけで、本当に世界は変わる。

誰かへの見方を「悪いというフィルターから優しさのフィルターに」変えたら、

それは大きな新しい視点を手に入れたことになります。

我が子にはまだこの話ができていませんが、そのうち話ができる機会を見つけて伝えていこうと思います。

そして、カウンセリングや講座を通して、たくさんの方に伝えていきたいと思います。

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