『夫婦関係の「あきらめ」の正体が相手に対してではなく自分に対してのものだとしたら』
連載記事の第二回目をお届けします。
前回の話は>>>こちらへ!「夫婦関係の「あきらめ」の正体が相手に対してではなく自分に対してのものだとしたら(1)」
◇「あきらめ」の正体は自分を責めていること
あきらめは、相手への怒りが次第に「やっても無駄」「どうせ変わらない」に変わっていくことから感じる感情です。
しかし、あきらめは、実は相手ではなく、自分自身へのあきらめ、なのです。
今回の例でいえば、夫(妻)がいつも不機嫌で、それを改善しようとがんばってきたけど、相手が態度を変えてくれる様子がない時。
表面意識の上では「相手が悪く、自分は悪くない」と感じていても、心のどこかでは
「どれだけがんばっても変わらないのは、わたしに力が足りてないからだ」
と感じている場合がとても多いのですね。
これはなかなか自覚しにくい視点です。
しかし、ちょっとこんな風に考えてみてください。
あなたが夫(妻)の態度が悪い時に、簡単にあきらめるタイプの人だったら、どうでしょう。
そもそも、相手を変える努力をしていないのではないでしょうか。
そして、相手が変わらないことを悩んだりしてないはずなんです。
あなたの周りに「簡単にあきらめないで努力し続けるタイプの人」はいないでしょうか。
そうした人のことを思い出してみてください。
その人は、自分に厳しく、責任感が強く、努力を惜しまない人ではありませんか?
こうしたタイプの人は、例えば仕事で何かしら問題が起こった時には、そこに関わっている誰かのせいにして、自分は知らん顔をしたりしませんよね。
まずは、自分に何が足りてないかを踏まえた上で、相手と交渉したり話を進めたり、必要な行動を取るはずです。
この話をあなた自身に当てはめてみようと思ってみてください。
他の人のことは評価できるものですが、あなたは自分がその人と同じと思えないかもしれません。
それほど自分に厳しいということなのです。
どうしても自分に当てはめられない時には、周りの人にあなたの評価を聞いてみてくださいね。
もしかしたら、あなたは仕事の上では自覚できるかもしれません。
しかし、こと夫婦関係になると、自分はできてないと思っているかもしれないのです。
こう考えてみると、あなたは夫婦関係において
「自分は何かが足りてないと自身のことを責めているかもしれない」ということに気づけます。
◎続きはこちらへ!>>>『その3』