まもなく我が家の娘が卒園式を迎えます。
そんなある日の出来事です。
娘が通っている幼稚園の卒園式の歌の練習をしている時に、この出来事は起こったそうです。
練習していた歌は、その詩の中に直接的な別れの表現はなかったそうで、詩を読んだだけでは、園児には別れの歌とはわからなかったようです。
ところが、指導しているクラスの先生は、歌の意味を知っているわけで、指揮をしている時に、思わず先生が泣けてきたらしい。
すると、それを園児が敏感にキャッチして、ほとんどの女の子が泣き出してしまったというのです。
もちろん、うちの娘も号泣だったと奥さんから聞きました。
子どもの感性ってすごいな、と改めて思いました。
そして、この時、男の子はほとんど泣かなかったのだとか。
この話を娘に聞いたところ
「男の子は泣いちゃダメだから、がまんしたんだよ」
とのこと。
心理学では、感情を感じることについて、基本的に女性のほうが得意で、男性のほうが苦手、と表現されますが、幼稚園児から、感情を感じることについて、男女で、こんな風に表れているんだ、と考えさせられた話でした。
でも、泣いている男の子も、泣かなかった女の子もいたらしい。
性別だけで片付けるのではなく、個性も環境もいろいろあるでしょう。
泣いてもなかなくても、卒園で友達と別れが悲しいという気持ちは誰もが同じ。
みんなが素直に感じているようです。
そんな子ども達の姿を、卒園式では、ちゃんと見てこようと思いました。
春は、別れの季節。
でも、それは新しい出会いの季節でもあります。