「こんな時の『男心』・『女心』がわからない!」【男心編】(1)

近くて遠い、遠くて近い「男と女」。そんな「男性心理」「女性心理」を夫婦カウンセラーの池尾昌紀・千里が、それぞれの立場で語る連載その1です。

池尾家二人で、同じテーマについて、男の立場、女の立場から、
夫婦でそれぞれブログで書いていこうと思っています。

私は、男ですし、
妻は、女ですから、
その立場での思いを綴って、
「女心」がわからない男性へ
「男心」がわからない女性への
取り扱い説明書のようなものに
なれないかなと思っています。

お読みいただいているうちに、
そうそうと同性は共感していただけるかもしれませんし、
異性の思いに、怒りを感じたり、
「なんじゃそれ???」
と途方に暮れることもあるかもしれません。

しかし、そもそも男と女は、
人間という括りでは、同じグループですが、
考え方や感じ方は、別の星の生き物くらいに
思っておく方が、却って理解しやすいのでは
ないかと思います。

違うから、わからないから、
理解しようとしたり、
コミュニケーションを意識することが
大切になってくるんだと思います。

近くて遠い、遠くて近い「男と女」。

そんなこんなの池尾家ブログ。
さ、一発目いってみましょう!

* * *
【今日のお題】「こんな時の『男心』がわからない!」
夫が仕事から帰って来て、むすっとして機嫌悪そう。
何にも喋らない。部屋に閉じこもってる。
「どうしたの?」って言っても、「別に」って言う時の「男心」がわからない!

こんな女性の嘆き、カウンセリングでもよく伺います。

こんな時の男性って何を考えてるんでしょう。

その答えで一番可能性があるのは・・・

「何も考えていない」

なんですね。

なんじゃそりゃ!
何も考えてないのに、そんな態度するな!
部屋に閉じこもるな!

そんな声が聞こえてきそうです。

この答え、実は、条件付きなんですね。
何も考えていないわけではないんです。

「妻や家庭に何か不満がある」わけでない。
そういう意味で、何かを考えているわけではない。
ということになります。

もちろんケースバイケースですし
全く何も考えていないわけではありません。

こうした時の男性に多いのは、
「仕事にまつわること」に頭が占められていること。

これには、二つのパターンが考えられます。

ひとつは、仕事で気になっていることを整理したい、
実際に仕事をしようとしている。

もうひとつは、仕事で頭が一杯なので、それを整理するために
別のことを考えたり没頭したりして、気分転換したい。
この場合は、趣味だったり、本を読んだりと、仕事以外の何かを
しようとしています。

ここまで読んでこられた女性の方。
こんなことを思いませんか?
「だったら、私や子どもとの時間を過ごして、気分転換にしたらいいじゃないの!」
「結局、私に不満があるんじゃないの!」

当然ですよね。

妻と過ごす、家族と過ごすことが何よりの楽しみ、という男性もいます。
でも、それがうまくできないこともあるんです。

それは、男性には、とてもやっかいな心理

「弱音を吐けない」
「プライド」
「責任感」

があるからなんですね。

優しい妻の姿や子ども達と過ごすと
自分ががんばっている分だけ、我慢してる分だけ、
弱い部分がダーッと出てきてしまいそうで怖い。

だから、一人で、鎧を脱ぐしかない。
それなら、自分一人でやることなので、弱さを感じるコントロールができる。

そんな気分になることもあるんです。

妻より家庭より仕事が大事なの?

そう思われるかもしれません。

そうではないのです。
先の「責任感」。あれは、家庭を、妻を守らなければ、支えなければ、と言うもの。
家族のために、妻のために、仕事をがんばる、ということなんですね。

やり方はうまくないかもしれない。
でも、元になっているのは、あなたへの愛、なんですね。

では、こんな行動を取る夫にどう接していけばいいんでしょう。

答えは

「温かく見守り続ける」

です。

そのためには、

「相手の態度や言葉と、私への愛情がイコールとは限らない」

という心理法則を覚えておいてください。

不機嫌な夫を見れば、当然、私の何が悪かったの?とか私への愛情がなくなったの?と思えるもの。

そうではなくて、夫は仕事をがんばって、ストレスを抱えてるんだな、と思ってあげる。

そして、愛情や、優しさや、ありがとうの気持ち等を持ちながら、「見守り続けてあげる」。

挨拶も有効です。
仕事に行く時は「いってらっしゃい」と送り出す。
帰ってきた時は「おかえりなさい」と出迎える。

そして、できる限り、褒めてあげてください。
「いつもお仕事お疲れ様。」
「いつも遅くまでありがとう」
「疲れてない?」

声をかけても、見守り続けても、何の反応もしてくれないかもしれません。
でも、やり続けてみましょう。

そして、ちょっと機嫌がいいような時には、コミュニケーションの時間を取ってください。

「最近、疲れてるようだけど、仕事大変なの?」
「最近どんな感じ?」

など、会話をしていく。

この積み重ねが、夫に「いつも見守ってくれている」「応援してくれている」という気持ちを感じさせやすくなります。

「男って面倒くさい!」

カウンセリングでこのお話をすると、そう言われる方も多いんです。
男ながら私自身もそう思います(笑)。

でも、積み重ねというのは大きな効果を持つもの。
時間はかかるけど、続けていく。

そのために、自分のケア(休む、リラックスする、話を誰かに聴いてもらう)をしてあげる。

カウンセラーはそんなケアのためにあると私たち夫婦は考えています。

<今日のお題の『女心』については、妻・池尾千里が書いています!>
彼女が、何かにへそを曲げている。
どうすれば機嫌が直るんだろう。
彼女によく一方的に責められるけど、
そんな時の「女心」ってどうなってるの?

◇池尾千里のブログは>>>こちらへ!

さて、次回のお題のお知らせです。

【次回のお題】
『妊娠、出産、子育ての時期の「男の言い分」「女の言い分」』

◇妻にほったらかされると感じる夫の心理。
<私・池尾昌紀が担当します>

◇夫に助けてもらえないと感じる妻の心理。
<妻・池尾千里が担当します>

***
今後、こんなテーマを予定しています。

○愛されることに、あぐらをかく男性心理・女性心理。
○家を継ぐ男性。嫁ぐ女性。
○セックスのお話し。

どうぞ、お楽しみに!

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