「ハートに触れてみよう(1)」

 あなたは、今、自分のハートに触れることができますか?

 面談カウンセリングをさせていただく時、僕はハートのクッションを面談ルームに持っていきます。
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 このクッションをクライアントさんに持っていただき、「これをあなたの心だと思ってみてください」とお話しさせていただくことがあります。
 すると、いろんな反応をされます。

 「えっ!」と驚いて思わず手を離す方
 ぎゅっと抱きかかえる方
 特に反応がない方

 その時の、その方が抱えている状態に近い反応をされることが多いように思います。 

 心は実は素直にできているもので、ただのハート型のクッションなのに、「自分の心」と思うだけで、本当に自分の心のように感じてしまうんですね。

 自分のことを好きに思えない、大切に扱ってないと思っていたり、嫌いだったりすると、それだけで、クッションに触れることができないこともあります。

 でも、中には、自分の心に向かい合うのが怖いように思いながらも、自分の心に向き合おうとしている表れである方もおられます。
 向き合って意識しているからこそ、敏感に反応してしまう。

 いずれにしても、ゆっくり時間をかけてお話しを伺い、リラックスしてきたり、今の自分の気持ちの原因がわかってくると、段々とクッションへの抵抗がなくなっていくことも、しばしばです。

 セラピー(心理療法)を使って、自分自身と向かい合うようなインナーチャイルド・ワークと呼ばれるセラピーを行った後などは、特にはっきりと、ハートのクッションも触れるようになったりします。

 セラピーによって、自分の心を大切に思えるようになるからなんですね。

 私達は、普段、意識して「自分の心に触れる」ことをしていません。
 それをどこかで、「怖い」と思っているところがあるように思います。
 それは、自分の心を大切に扱っていないから、それを知るのが怖いからなのかもしれません。

 あなたは、今、自分のハートに触れることができますか?

 今日は、自分のハートに触れてみましょう。

 1.ハート型でなくてもいいので、クッションを用意します。
 2.目を閉じて、深く深呼吸を3回します。
 3.自分のハートだと思ってクッションをやさしく抱きしめてあげてください。
 4.しばらくの間、その柔らかな感触をただ、感じてみてください。
 5.また、ゆっくり深く深呼吸を3回します。
 6.ゆっくり目を開けてください。

 どんな感じを感じられたでしょうか。
 その時々で、感じ方は変わってきます。

 どんな気持ちを感じてもかまいません。
 あなたが、あなた自身のハートに触れてみよう、と思われたことが大切なんです。

 今日は、自分のハートに向き合った日です。

 そんなご自身をほめてあげてください。

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