「彼が優しくないのは、私のことが嫌いなのでしょうか」

つき合っている彼(彼女)が優しくない。
そんな時には、自分への思いが冷めたのかな?とか嫌いになったのかな?と悩みますよね。


恋人同士だけでなく、夫婦同士でも、こうした気持ちになることはあります。

いろいろなケースがあるので一概には言えませんが、「優しくない」からといって、「愛が冷めた」「嫌いになった」と断定はできません。

カウンセリングでお話を伺っていると、そうではない場合も少なくないからなんですね。

こうしたご相談を伺っていると、相手の態度は「何かきっかけがあった」というよりも、元々、優しい言葉や態度を見せてくれないタイプであることがあります。

こうした相手の場合、優しくない、というだけでなく、「何を考えているのかわからない」という不満がくっついてくることが多いんですね。

まず考えられるのが、相手が「とてもシャイ」であるというケースです。
ようするに愛情表現をするのがはずかしいんですね。
こういう人は、そもそも自分を表現すること自体をはずかしいと思っていたり、シャイすぎてどう表現していいか分からない、ということがあります。

次に、「実は優しすぎる」というケース。
表面の言動とは全く逆に、内面はとても優しくて、優しすぎるという場合もあります。
これは、あまりに優しすぎて、それを表に出してしまうと、自分が傷ついてしまうから、隠している、ということなんです。
例えば、過去に、優しくしたことで、誰かに裏切られたり傷つけられたりした、とか、そういうことが考えられます。

やっかいなのは、本人がそれを全く自覚していない場合があるということです。
そうすると、自分で自分のことを冷たい人間だ、と思っているので、「あなたは優しくない!」と言ったりすると、「どうせ俺(私)は冷たい人間だ!」と自他共に認める冷たい人間になってしまうことになります。

でも、ここで考えていただきたいのですが、あなたはどうして、そんな「自他共に認める冷たい人間」を好きになったのか、ということです。

好きになった、ということは、あなたには、わかっているはずなんですね。
相手の優しさや良いところが。

それがわかったから、おつきあいをされたのではないでしょうか。

大切なのは、「自分が悪いんだ」と自分のせいにしないこと。

実は、相手の内面の問題なのかもしれないのです。
もしそうなら、自分のせいにして、自分を責めたり落ち込んでもしょうがないことになります。
もちろん、相手の態度がわかりにくいから、しかたがないことなんですが、まずは、自分を見るのではなく、相手の心の内面をじっくり見てあげてください。

「この人は、表面的にはこんな態度だけど、内面はとてもシャイで優しくて傷つきやすい人なのかもしれない。」

この視点で相手を見る事ができたら、あなたの心に余裕が生まれます。

その余裕で、相手のことを受け止めてあげていけば、相手の態度も変わってくることがあるんですね。

その人のことを好きになった自分自身を信じてあげてみてください。

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