夫が悪い態度を取る。それって、すごく嫌だし、辛いし、傷つきますよね。
一番の苦しみは、そうした態度で感じる「そんなに私のことが嫌いなの?」という気持ち。
でも態度とは逆の心理が隠されてるとしたら?。
今回の「夫婦のラブ・クリニック」は、そんなお話です。
夫が悪い態度を取るのに、困っている。
そんなご相談をたくさん伺います。
「冷たい態度をされる」
「無視される」
「私の話を聞いてくれない」
そんなことされたら、誰だって嫌な気持ちになります。
こうした時に、一番苦しい気持ちは、この態度そのものも、もちろんなんですが
「私のことが嫌いなんだ」
という思いなんです。
相手の態度で、自分を責めてしまうんですね。
ところが、こうした夫の態度とは裏腹に、彼の心理は別のところにある場合が多いんです。
その中の心理のひとつは
「こんな俺でも愛してくれる?」
というもの。
「あいつがそんなこと考えてるなんて、とても思えない!」
そう言われる方は、カウンセリングでもとても多い。
そりゃそうですよね。相手の態度は横柄だったりするんですから。
ところが、内面は、逆だったりするんです。
これ、浮気する夫の心理にも見られることがあるもの。
要するに、悪い態度を取ることで、あなたの気持ちが「自分に向いてくれている」ことを確かめてしまうという、無意識の心理だったりするんです。
この話をすると「なんて男って面倒くさいの!」と言われる方が多いんですが、本当にその通り。
でも、夫の態度が悪かった時には、ちょっとこうした視点でも見てやってください。
もしかして、こいつは「悪い態度」を取ることで、「こんな俺でもいいの?」「愛してくれる?」と「超わかりにくい方法で」、愛を確かめているのかもしれない、と。
そう思って奴を見た時、それを裏付ける態度や言葉が見つかるかもしれません。
もし、そうだとしたら、「不器用な奴だなあ」と彼を理解し、今より見守ったり、受け止めたりできるようになるきっかけになることもあるのです。
「男性心理」を知ることは、「相手を理解できて安心できる」、だけでなく、「自分を責めなくていい」と思える方法のひとつなんですね。
『前回までの連載記事』>>>「夫婦のラブ・クリニック~二人のすれ違い、どうしたらいいの?~<連載目次>」
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