【連載ブログ】カウンセリングの実際 ~幸せなパートナーシップへの道~(その3)
<僕たち夫婦の恋愛観>
僕の心の中にあった苦しみはどんなものだったのか。
そのことを説明する前に、僕たちがどんな夫婦だったかを説明させていただきたいと思います。
僕は19歳の時に、恋人ができたのですが、この恋愛は1ヶ月ほどしか続かず、僕は彼女に振られてしまいました。
それは本当に大きなショックで、あまりに苦しかったために、僕はもう二度と恋愛をしないでおこう、と思ったほどでした。
そのうち、そもそも、恋愛をきちんとするから、失恋のような苦しみが生まれるんだ。
お互い一定以上は干渉しない自由な関係でることがこれからの新しい恋愛観だ、と思うようになっていきました。
今思えば、本当に身勝手な理屈ですが、そんな勝手な僕の恋愛観に賛同してくれたのが、今の奥さんだったのです。
じゃあ、お互いこのスタンスで恋愛しよう、と二人の付き合いが始まりました。
「友達以上、恋人未満」という言葉がありますが、いってみればそんな関係を維持しようと思っていたんですね。
当時はそれこそが自由だと思っていたわけです。
けれども、この時の僕たちの状態というのは、例えれば、二つの離れた無人島に別れて住んでいるようなものだったと思います。
お互いの姿はなんとか見える距離です。
この距離では、相手の島で何をやっていても何も感じないわけです。
他の女の子とつきあっても、何も感じない。
このスタンスのままつきあって、
このスタンスのまま結婚して、
このままの状態で結婚生活を送っていたんですね。
でも、誰が考えたって平気なはずはないですよね、こんな状態。
にも関わらず、僕たちはそれを平気だと思っていた。
いえ、正確に言えば、平気であろうと我慢していたのでした。
こうした状態がいつまでも続くはずはありません。
そして、実は、こうした状態をなんとかしたいと心の底では願っていた。
もう限界、という時に巡り会ったのが、カウンセリングだったのです。
(4)カウンセリングを受ける へ続く
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