「幸せって何?」

「幸せって何ですか?」

そんな質問をカウンセリングの中で受けることが、よくあります。

あなたにとって、「幸せ」とは何だと思いますか?


お金がたくさんある
パートナーがいる
いい仕事に就いている
家がある
休みがある
仕事以外に趣味がある

その他にもいろいろあるでしょう。
いろんな考え方があっていいと思うんですね。
それは人それぞれの思いであっていいはずです。

先のご質問をくださった方は、こんなことを言っていました。

「何でも思い通りになる人生」

確かに、それは幸せそうだ!と私も思いました。

でもね、その方は、この答えが覆る出来事があって
「幸せって何だろう?」と思うようになったと言うのです。

その方の友人で、学業優秀、一流大学を卒業して
一流企業に就職して、素敵な人と結婚している人がいたそうです。

誰もが、「何でも思い通りになる人生で幸せだね」と思っていた。
その方も、同じ思いでした。

ところが、ある時、その友人と飲みいった際に、こんなことを
言い出したそうです。

「自分の人生、幸せだと感じたことは、あまりない」

その方、びっくりして、また、すごく腹が立って友人に言ったそうです。

「そんなに順風満帆で、何でも手に入れてるのに、幸せを感じないなんて
どういうことよ!」

そりゃそうですよね。
そうも言いたくなります。
腹も立ちます。

ところが、友人の返事は
「良い大学、良い会社に入るためだけに、がんばってきた人生だった」
「それが叶った、今、人生を振り返ってみても、何もない感じがする」

そう言いながら、とても苦しそうな顔をしたそうです。

その友人の姿を見て、その方は初めて感じたそうなんですね。

「幸せって何だろう?」と。

心理学では、「幸せとは?」について、こんなことを言います。

「幸せとは、状況ではなく、幸せと感じられた時のこと」

幸せって 「感情」 なんです。

どんなに成功していようと、心が幸せと感じていなければ
幸せではありません。

だから、「幸せって何?」という問いには、続きが必要なんです。

「私が幸せを感じるのは、どういう時だろう。」

そして

「私が幸せを感じるには、どんな自分に成りたいだろう」

そう問いなおした時、今の幸せを感じられるかもしれません。
これからの幸せを感じるために、その一歩を踏み出せるかもしれません。

「幸せ」とは、「幸せを感じること」

どんな時に
どんなことに

どうなった時に
どんな自分になった時に

あなたは幸せを感じますか?

そんな風に感じていった時

「幸せって何?」

という答えが出てくるのではないでしょうか。

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