「愛なんて嘘くさい!」って思ったことありませんか?(2)

「愛」という言葉を日常で聞くと、「嘘くさい」と思ったり、時には「怪しい」と思ったりする。
この感覚、自然なことだと思うんですが、なのにも関わらず、私たちは「愛」を求めてやまない心を持っているようです。


(前回の記事>>>「愛なんて嘘くさい!」って思ったことありませんか?(1)

前回の記事で、カウンセリングの中のこんな例え話を書きました。

「夫が浮気したんですよ!。ブチ切れて、怒りまくって、今、実家に帰ってます。
夫は、やり直したいって言ってくるんですけど、ふざけるなって感じ!」

この言葉に、私は「優しさと愛」を感じるのですね。

こうした時、私は、こんな言葉を投げかけます。

「そんなご主人のことを、あきらめてないし、まだ愛し続けたいと思ってるんですね。」

そう言うと怒られますが、でも続けます。

「だって、もし、本当に別れたいなら、今日、こうして、わざわざカウンセリングに来られたりしないのではないですか?」

もちろん、「別れるにはどうしたらいいか?」というご相談も伺います。

でも、「腹が立つけど、別れたくない」というご相談もとても多く伺うんですね。

「愛」の反対語は「攻撃」ではありません。

「愛」の反対語は「無関心」。

例え、どれだけ怒っていても、そこに感情があるということは、「何か」があるんです。

こんなにも怒っているということは、逆に言えば、「譲れない、納得できないとあきらめきれない『何か』」があるという証拠でもあります。

大切にしているものだからこそ、それが失われそうになった時、腹が立つ、という見方もできるのです。

この「何か」って何でしょう。

それが「愛」。

また嘘くさくなってきましたね。

「愛」って言葉、取り出すと、勝手に一人歩きしてしまいがち。

でも、ここまで怒っている理由って、それ以外に考えにくいことはないでしょうか。

嘘くさくてもいいんです。
私も、カウンセリングの中で、そう公言してしまうことも多々あります。

嘘くさくても、信じられなくてもいい。
一緒に、その「愛」ってやつを、あなたの心の中にある、相手の心の中にあると思われる「愛」ってやつを、確かめてみましょう。

そんな風にお話を進めていきます。

その時、顔の表情が変わる。
怒りが悲しみに。
悲しみが温かさに。

「愛」だった証拠です。

あなたは、この記事を読んでくださり、どんな気持ちになりましたか?

その反応。

もしかしたら、「愛」なのかもしれません。

もしそうなら、そんなあなた自身を、すごいね!ってほめてあげてください。

そのことが、自分を好きになる第一歩。

自分を好きになれると、大切な誰かのことも好きになれるのです。

(続く)

次回の記事はコチラへ>>>「愛なんて嘘くさい!」って思ったことありませんか?(3)

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